"I suppose it's a bit too early for a gimlet,"he said.
 「ギムレットには早すぎる」と彼は言った。



 この一言で有名な小説が『長いお別れ』(原題:『THE LONG GOODBYE』)です。

 参照文献:『長いお別れ』ハヤカワ・ミステリー文庫。著者:Raymond = Chandler 【レイモンド=チャンドラー】。訳:清水俊二。


 多々のカクテル・ブックの解説でも、ギムレットの項では「フィリップ=マーロウの『長いお別れ』に出てくるこの言葉で一躍有名になった」となっています。(フィリップ=マーロウは、チャンドラーの小説に登場する主人公。私立探偵)

 ところが、それ以上の突っ込んだ解釈がないのと、この小説に対する一方的な思い込み。
 そして、このカクテルに対する解釈に勘違いを起こしている人が多いような気がします。
 その辺りを中心に(というよりその部分だけ)、できるだけ小説自体の内容は明かさないようにしながら書いてみたいと思います。