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Beer その2 - ピンクの象

Posted by 倖成卓志 on 30.2006 享楽のビール 0 comments 0 trackback
 件のお店購入したもう1本のビール。

 最初は、ベルギーの Trappistes 【トラピスト】 ビ-ルのひとつ、 SHIMAY【シメィ】 の赤、白、青が揃っていたので(正確には「黒」もあるのですが、あれはベルギー本国の直営レストランにしか置いてないので、ここにはありませんでしたね)、最初はこれにしようかなと思ったのですが、どうせなら3本まとめて購入して飲み比べたいな、と考えて敢えて延期。でもって、他にないかなと目をこらしていたら・・・

 ・・・ん?

 何、これ?


 DELIRIUM nocturnum
 【デリリウム・ノクトルヌム】


ピンクの象



 製造は HUYGHE 【ハイゲ】 蒸留所。度数は8.5度なので、ビールとしては強いほうです。何より目についたのは、ピンクの象さん。
 強いビールの場合、ラベルには熊とか狼とかを用いるのはよくあることなのですが、象さんというのは初めてで思わず購入・・・したのはいいんですけど。
 ・・・名前の意味が分かんない。

 ベルギーは、ちょっと面倒なことに、北はオランダ、東はドイツ、南はルクセンブルク、西はフランスに接していて、公用語はフラマン語とフランス語「のみ」なのですが、西側ではドイツ語を公用語に指定している地域もあるし、オランダ語もかなり入り込んできている。なので、外国人向けの一流ガイドは英語、フランス語、ドイツ語(そしてできればオランダ語)をマスターしていなといけない、という話を聞いたことがあります。
 ま、どの国の言語だろうと、意味を引き出す技はあるわけで。
 それは、
 欧州原語の基本中の基本、ラテン語で引くということ。英語やフランス語などで多少綴りが変わっていても、基本的な意味合いは分かるわけで。


 delirium ・・・ 心理状態に影響を与えるもの。精神錯乱。
 nocturum ・・・ 夜

 意訳:「精神錯乱の夜」・・・なんかすっごくダークなイメージですなぁ。
 ついでにその近くの棚にあったのが、同じ蒸留所で度数9.0度の

 DELIRIUM tremens 【デリリウム・トレメンス】
 
 tremens ・・・ 妄想、脅迫概念
 delirium tremens ・・・ (アルコール中毒などによって引き起こされる)譫妄症「せんもうしょう」


 ・・・ちょっと待てヨ・・・これって、ひょっとして・・・

 譫妄症 ・・・【医】外界に対する意識が薄れ、錯覚や妄想が引き起こされる現象。

 ・・・ってラベルのアレって、もしかしなくても、アル中に陥ると見ちゃうっていうアレのこと?!
 じゃあ、上記2種に付けられた名前、本当の意味は


 DELIRIUM noctrunum
 ・・・ アル中の一夜
 DELIRIUM tremens
 ・・・ アル中の妄想


 \(゜ロ゜\) ≡≡≡ (/゜ロ゜)/
 (°°;)。。  。。"((;°°) 

 な、なんつー黒いネーミングなんでしょうか。


 で、飲んだ感想ですが、「~tremens」は次の機会に繰り越すとして、「~noctrunum」はその名の通り、黒に近い赤色です。味も香りもベリー系で、濃厚なクランベリージュース、あるいはラズベリージュースを思わせます。ベリー系が好きな人はハマるかも知れません。
 ベルギー、ってチョコレートもそうなんですが基本的にすごく濃厚なので、「薄っぺらいラガービールにはもう飽きた」という人はお試しあれ。



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Beer その1 - 黄金の鷹

Posted by 倖成卓志 on 26.2006 享楽のビール 2 comments 0 trackback
 新たに発見した件のお店にて、購入した Beer 【ビール】 。これを第1回に持ってきた理由は、まだ買ってきたばかりで新鮮なので。
 ま、ビールの歴史とか文化とか、好きな銘柄とかその辺りは追々書いていくつもりです。


 Golden Eagle 【ゴールデン・イーグル】
 GoldenEagle



 インドのビールです。某野球チームとは関係ありません、念のため。
 Mohan Meakin 【モーハン ミーキン】 醸造所。度数は3.5度と低く、典型的なラガービール。1982年、83年と2年連続で MONDE SELECTION 【モンド・セレクション】 で金メダルを獲ったらしいです。よく知らないですけど、ラベルにそう書いてあります。

 変わっているのはその味。
 一瞬、味も素っ気もなくて、ビールの出来損ないを飲まされたようで「ま、所詮ラガービールなんてこんなもんさ」と思わされるのですが、一口目を飲み込んで、もう一度口に含むと「アッ・・・」と我に返る、かすかなスパイシーさ。淡いけれど、薄くない。おいしいという程でもないけど、マズくて飲めないわけじゃない。それこそ、野菜煮込みのカレースープに合いそうですね。素朴という言葉が似合うビールだと思います。
 面白いのは「FOR SALE IN JAPAN」と銘打ってあって、明らかに日本向け輸出品用ラベル。そしてワケが分からないのは、輸入者が「コールテン イークル トレーテインプ」となっていて、これ書いたの、明らかに日本人じゃないだろ。字が妙に斜めになっているし、形もほんの少しだけどおかしいし、保存法のところにも「直身日光をさけ・・・」って、直射の間違いだろうってツッコミいれたくなるし
 ・・・うーん、あえて良い方向で解釈すれば・・・

 素朴だなぁ・・・




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Liqueur その1 - Chartreuse 【シャルトリューズ】

Posted by 倖成卓志 on 22.2006 愉悦のリキュール 2 comments 0 trackback
 リキュールの簡単な解説から。
 蒸留酒( Gin 【ジン】 や Vodka 【ウオツカ】 などのスピリッツ等ですネ)に香り付けや加糖など手を加えたものを言います。混成酒とも言います。香り付けや味付けに使われるのは、果実、薬草、香草などで、砂糖、蜂蜜などで加糖をします。さらに着色料を添加する場合もあります。
 カクテルで登場している Vermoute 【ヴェルモット】 もリキュールに思われがちですが、あれはベースが白ワインなので、リキュールではなく、 Aromatized Wine 【アロマタイズド・ワイン】 とか、Flavored Wine 【フレーヴァード・ワイン】 などと呼ばれるものです。

 で、今回登場して頂くのは、リキュールの女王と呼ばれる

 Chartreuse
  【シャルトリューズ】


シャルトリューズ(黄)



  フランスの、La Grande Chartreuse 【ラ・グランド・シャルトリューズ】 修道院で作られています。
 修道院でお酒なんていいの!? と思われるかもしれませんが、「ドンペリ」に名を残す、 Don Perignon 【ドン・ペリニョン】 こと Pierre Perignon 【ピエール・ペリニョン】 (「Don」は尊称) はベネディクト派のオーヴィレール修道院 【l’abbaye benedictine de Hautvillers】 の酒庫係でしたし、そもそもキリスト教では酒を禁止していませんからね。(ワインのことを「キリストの血」と言ったりしますし)
 で、このシャルトリューズ修道院では3人の修道僧たちによって、混成酒の配合が決められていて、秘伝とされているのです。噂では130種類もの薬草や香草が混ぜ込まれているとかで。
 そして、シャルトリューズ修道院のシャルトリューズは2種類あります(シャルトリューズという名を冠していないお酒も数種出していますが、今回は省きます)。


 写真にあるのが、
 Chartreuse Joune 
  【シャルトリューズ・ジョーヌ】


 Joune 【ジョーヌ】 は、フランス語で「黄色」という意味です。
 で、今回は買いませんでしたが、もうひとつが、

 Chartreuse Vert
  【シャルトリューズ・ヴェール】


 Vert 【ヴェール】 は、フランス語で「緑色」という意味です。でも、アメリカ向けの販促ではそれぞれ Yellow 【イエロー】 、Green 【グリーン】 となってます、余談ですけど。
 度数が強いのは Vert 【ヴェール】 で、55度。Joune 【ジョーヌ】 は40度。
 エキス分は Vert 【ヴェール】 が23%で、Joune 【ジョーヌ】 が33%。
 さらにV.E.Pというのがあって、それぞれ Vert 【ヴェール】 の8年もの、Joune 【ジョーヌ】 の12年ものなんですけど、ちょっと高くて手が出ないですね、ハイ。


 でもって、実は大晦日から正月にかけて酒仲間が集ったときに Vert 【ヴェール】 を買っていって、開けたのですが・・・絶不評・・・。
 香りが凄いです、はっきり言って。
 開栓と同時に「うわっ、何この匂い!!」と騒然。リキュール好きには心地よい香りなんですけどね。
 なので香草が苦手な人はやめたほうがいいかも知れませんね。

 で、今回初買いの Joune 【ジョーヌ】 はというと
・・・うーん、甘いンだなぁ・・・。
 よく言えばスパイシー、悪く言えば薬草くさい感じの Vert 【ヴェール】 に比べると、Joune 【ジョーヌ】 の方は蜂蜜の味わいがして、花の香りが優しくて飲みやすいですねえ・・・それでも、リキュールが苦手な人にはあまりお勧めできませんなあ。香りが複雑で、かつ、強いので。
 逆に言えば、複雑な香りが好きなら一度お試しあれ。


 せっかくなので、カクテルレシピをば。

Alaska
基酒:Gin 【ジン】
技法:シェーク
度数:39度
レシピ
[Beefeater] Gin 【[ビーフィーター] ジン】 3/4
Chartreuse (Joune) 【シャルトリューズ(ジョーヌ)】 1/4


 Alaska【アラスカ】 です。簡単ですね。
ちなみに、シャルトリューズを Vert 【ヴェール】 に変えると、
Green Alaska 【グリーン・アラスカ】
別名、 Emerald Isle 【エメラルド・アイル】 となります。


 Vert 【ヴェール】 の色合いを強調したカクテルとなると、

Take Five
基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:シェーク
度数:24度
レシピ
Vodka 【ウオツカ】 1/2
Chartreuse (Vert) 【シャルトリューズ(ヴェール)】 1/4
Lime - Juice 【ライム・ジュース】 1/4

 Take Five 【テイク・ファイヴ】 です。
 出来上がりが実に見事な緑色になります。
『Take Five』 は、20世紀中頃のアメリカのピアニスト・ Dave Brubeck 【デイヴ・ブルーベック】 の名曲で、それを聞いて感動したデンマークのバーテンダーが考案したものです。『Wonderful Copenhargen 【ワンダフル・コペンハーゲン】 』という曲はそのものズバリ、デンマークのコペンハーゲンで演奏してますし、『Some day my prince will come』も邦題『いつか王子様が』で有名ですので、ご存知の方もおられるかと。(というかディズニーアニメソングで彼を知っている人もいるかも)

 新たに見つけた酒屋さんで、他にも2種類ほど購入したお酒があるので、次かその次ぐらいで、それらを紹介していきます。


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ちょっと一息・・・

Posted by 倖成卓志 on 21.2006 言いたい放題 3 comments 0 trackback
 ちょっと一息。
 以前、「たいていのお酒は揃ってるんじゃないかな」なんて言われて、一度は行かなきゃと思っていたお店がありまして。
 その人もかなりお酒に詳しいので、期待は裏切られることはないだろうと思いつつ・・・ようやく行ってきました、3日前。
 ・・・いろいろ感じて、考えたことが多々あって。その報告についてはそのうちに。

 で、
 その時に買ったお酒については明日にでも(^^


 雑談その2.
 以前まで、デジカメを借りて写して、黒抜き・白抜き加工もお任せしていた人が、すんごい遠い所へ引っ越してしまいまして。
 で、ようやく決意して、購入しました。デジカメ。
 とはいえ、いつ壊れるか分からないジャンク品ですけど(←決意してこの程度)。
 ま、画質にこだわるつもりはなくて、むしろ「あれ? この間買ったアレって何だったっけ?」ということがないよう記録しておく、という程度のつもりなので充分かな、と。
 でもって白抜きもやめて、背景をそのまま取り込んじゃって。その成果(?)は明日にでも(こればっか)。

 仕事疲れの後の、特に意味のない独り言でした。

Whisky その1- ジョニーおじいさん

Posted by 倖成卓志 on 17.2006 至福のウィスキー 0 comments 0 trackback
 私はブランド名を意識的に避ける傾向にある。その理由についてはいずれ。

 Whisky を本気で飲み始めたのは、実を言えばほんの3年ほど前。それまでは「やたらと値が高い」「やたらと度数が高い」「大人の(というかオジサンの)飲み物」という偏見があったわけでして。それを打ち破ったのが、現在行きつけの店。名前は出しませんが。
 それまでカクテル、ワイン派だった私が初めてその店に入って、日本酒主体な感じの店(というよりは、玄関入ってすぐの居間に、とりあえずカウンターとテーブルとが置かれている感じの、バーでも居酒屋でもないような雰囲気ですけどね)なのに、カウンターの一角にはウィスキーの瓶が並んでいて。軽くビールをあおりながら、「強いカクテルが好きなんですよ」なんて会話をしながら、
「ウィスキーはバーボン派? スコッチ派?」
「いや、実を言うと飲んだことないんで」
「うーん、バーボンだと、これかな?」
 と、勧められたのが Wild Turkey 【ワイルド・ターキー】
「バーボンにしては、ガッツリくるでしょ?」
「ん。『バーボンにしては』ってことは、スコッチの方がクセが強いってこと?」
「まあ、そうですね」
「あれはスコッチですよね?」
 目線の先は、透明の瓶に黒い帯と、シルクハットのオジサンが描かれたラベルの JOHNNIE WALKER BLACK LABEL 【ジョニー・ウォーカー・ブラック・ラベル】
「ジョニ黒ね」
「昔は高級品とかで、『サザ○さん』にも出てたね」
「今は安い。でも、ウマいのは変わらない」
「じゃあ、ストレートで」
 普段なら絶対に頼まない。
 ブランドは評判が高いということは、別の言い方をすれば一番人気があるわけで、もう少し言えば万人向けで、平均的。嫌な言い方をすれば、強烈な個性がない。実は同じ理由で、ある種のワインを飲まないのですが、それはまた別の機会に。
 で、初のジョニ黒の評価は。
「クセは強くないけど、腰がしっかりしていて、安心できる。一見するとどこにでもいるオジサンで、派手でもないし力強くもないんだけど、いざと言うときには落ち着き払っていて頼りになる人。そんな感じかな」
「変わったたとえ方をするねえ」
 歴史や経営学などが好きなせいか、酒を人にたとえる傾向があるようで。
 というわけで、今回は初の Scotch 【スコッチ】 。

JOHNNIE WALKER


 途中でも書きましたけど、昔は高級品の代名詞で、「ジョニ黒」といえば憧れの舶来品。漫画『サザ○さん』(著作権の関係で伏字にしますが)でも、カ○オが誤って父のジョニ黒の瓶を割ってしまい、家出を決意するというシーンもあり(実は中身はお茶というオチ)。

 由来をば。
 1820年。John Walker 【ジョン=ウォーカー】 という人がスコットランドの Kilmarnock 【キルマーノック】 地方の雑貨屋を手に入れ、そこで酒の販売を始めたのが最初とか。息子・アレクサンダー=ウォーカーの代になってウィスキーのブレンドが可能になり、その息子であるアレキサンダー2世が祖父をしのんで、祖父の愛称だった Johnnie 【ジョニー】 を名付けたという。なので、会社名も John Walker & Suns 【ジョン・ウォーカー&サンズ】 と、あくまでも John Walker あっての現在があると意識しているようですね。
 あのステッキのオジサンは、正式には「Striding Man 【ストライディングマン】 (闊歩する人)」というそうです。当時一流のイラストレーターだったトム・ブラウンという人に描いてもらったのだそうで。これってひょっとしなくても、Walker (歩く人) と掛けたジョーク?


 最初にごめんなさい。現在デジカメがないので、文章だけです。(もっとも、ほとんどが手元にはないのですが)

 JOHNNIE WALKER RED LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・レッド・ラベル】

  通称、「ジョニ赤」。今では何と、コンビニやスーパーでも手に入る代物。量販店で、さらに特売などを狙えば1000円弱で手に入れることも可能。品質は決して劣るものではないので(なにせ8年熟成ですからね)、まだウィスキーを飲んだことがない、という方にお勧め。


JOHNNIE WALKER BLACK LABEL  
  【ジョニー・ウォーカー・ブラック・ラベル】

 おなじみ、「ジョニ黒」。こちらは12年熟成させたもの。味にグッと落ち着きが入っているが、強すぎるということはないと思う。私は当初、ストレート(ウィスキーの場合、正式にはニート 【neat】(「直に」の意味)というのですが)で飲んでいましたが、水割りでも香りが立って美味しいですよ。


 JOHNNIE WALKER Swing
  【ジョニー・ウォーカー・スウィング】

 何故か”古酒”に分類されているのを見ました。アレクサンダー2世の作り上げたモルトで、店頭よりもむしろオークションで取引されているみたいです(実はよく知らない)。


 JOHNNIE WALKER GREEN LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・グリーン・ラベル】

 こちらは15年熟成。実はそれ以上に驚きなのが、何と Vatted Malt 【ヴァテッド・モルト】 であることを前面に押し出しているのです。
 簡単に言えば、Single Malt 【シングル・モルト】 は、大麦麦芽だけで、同一の蒸留所で作ったお酒。
 Blended 【ブレンデッド】 は、モルト+グレーン(とうもろこし主体で、大麦などを混ぜたお酒)。
 で、Vatted Malt【ヴァテッド・モルト】 (またはBlended Malt 【ブレンデッド・モルト】 )というのはモルト+モルト。しかも他の蒸留所のモルトも使う。これは新しい試みで、ちょっと古い本には載ってませんが、個性の強いモルト同士が共存するわけで、味わう楽しみが増えたといえるでしょうね。


 JOHNNIE WALKER GOLD LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・ゴールド・ラベル】

 18年熟成です。この辺りになるとさすがに「高級品」の片鱗を見せ始める値段になってきます。なのでまだ飲んでいません。色も琥珀色から茶金に変わってきています。この品はアレクサンダー2世の幻のレシピを再現させたものらしいです。


 JOHNNIE WALKER 1820
  【ジョニー・ウォーカー 1820】

 もう、分かりますね? 1820年とは、ジョン・ウォーカーが雑貨屋を手にした年です。ウィスキーのブレンドが法律上可能になったのは1860年で、赤と黒が世に出たのは1909年ですから、本来、1820年はウィスキーとは直接は関係ないのですが、それを名前に出す辺り、ジョンへの尊崇はただならないものを感じますね。
 これも店頭ではなかなか見ないですね。帯が白だったのは覚えているのですが。


 JOHNNIE WALKER BLUE LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・ブルー・ラベル】

 最高級。秘蔵の古酒をブレンドし、19世紀当初の瓶を再現させて作り上げたもの。
 JOHNNIE WALKERR は Blended Whiskey 【ブレンデッド・ウィスキー】 で、主に使われているモルトは、Speyside 【スペイサイド】地方 の Cardhu 【カードゥ】 12年、Mortlach 【モートラック】 、 Highland 【ハイランド】 地方の Royal Lochnagar 【ロィヤル・ロッホナガー】 など数十種類も入っていると言われています。 
 このブルー・ラベルの凄い点は、オウフタートゥール蒸溜所の1923年もののモルトがブレンドされているということなのです。ここは Lowland 【ローランド】 の Fife 【ファイフ】 地方、 Kirkcaldy 【カークカルディ】 にあったもので、1845年に創業、1927年に閉鎖してしまった、今では幻の蒸留所ということ。Kirkcaldy は Robert Adam【ロバート・アダム】 の名前の故郷だよ、と言われて「えっ、ケンウッドハウスの?」と思った人は建築の好きな方ですね・・・まあ、それはさておいて。
 実はオウフタートゥール蒸留所の情報はこれだけ。最初「今はなき蒸留所」などという曖昧なデータから、何とかかろうじてこの名前にたどり着きました。でも、80年も前に閉鎖してしまったこの蒸留所から、どのようなモルトあるいはブレンデッドが出たのかも知らないのです。基本的にネットでは情報を引かないので(曖昧な情報が多すぎるので、参照程度に見る程度ですね)、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、情報募集中。


 で、
 数十種類ものモルトがブレンドされている。しっかりと熟成されている。そして何よりも、生き残っている。世界一の売上高を誇っている(ちなみに第二位はJ&Bです)。
 ジョニ黒は決して過去の遺物でもなんでもなく、誇り高き伝統の結晶なのです。
「いまどき、ジョニ黒?」
 などと言われたら、こう言い返しましょう。
「ジョニ黒を飲まずして、ウィスキーを語るな!」



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Cocktail - 第6回 Martini(2)

Posted by 倖成卓志 on 02.2006 悠久のカクテル 2 comments 0 trackback
6.何だかおかしいぞ!?

 前回の復習。

CocktailGlass.jpg


Martini 【マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:??度
レシピ
Gin 【ジン】 2/3
Dry - Vermoute 【ドライ・ヴェルモット】 1/3
Orange - bitters 【オレンジ・ビターズ】 1dash.

 カクテルの帝王、Martini 【マティーニ】 です。

 前回はこれについての豆知識、配合比率などを見ましたが、今回は後半ということで普段、カクテル好きの日本人(←ここ、あとで重要)もあまり触れない内容に突入。と言っても、言いたいことはひとつしかないのですが・・・。

 今回、かなりのレシピが登場します。「最初は初心者向け」を標榜しているのですが今回、初心者は混乱するうえ、下手するとカクテル嫌いに陥るかも知れないです・・・と、ちょっとコワイ雰囲気を醸し出しておきながら、結果、たいしたことなかったりする可能性もあるわけでして・・・実際の場面で今回の話をしたときの反応も微妙でしたので、どういう感想を抱くか、あまり自信がないのです。

 前フリがかなり長くなってしまいました。


 前回の途中に出てきたもので、
ジンをウオツカに変えてVodkatini 【ウオツカティーニ】、ジンをテキーラに変えて、Tequini 【テキーニ】
 というものもありましたね。
 実のところ、カクテルブックで初めてこれらを見たときに、一番肝心なことに気付かなかったのです。単に「 Martini 【マティーニ】 の変種かあ。へえ、そんなのがあるんだ」としか。
 基本は Gin 【ジン】 Vermoute 【ヴェルモット】 。
 そして、深く追求し始めていくと、Gin 【ジン】 の種類にこだわったり(コメントで神保様から指摘を頂いたように、ジュネヴァ [オランダ・ジン] にしてみるのも手です)、由来を探ったり、いろんな比率のものを知っていったり・・・。

 ・・・違うんですね、実は。
 そんなことじゃない。
 Martini 【マティーニ】 、いや、そもそも Cocktail 【カクテル】 というものは、そういうことではないのです。


 そのことに気付かされたきっかけが、次のレシピです。


French - Martini 【フレンチ・マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:?度
レシピ
[Stolichnaya] Red Vodka 【[ストリチナヤ] レッド・ウオツカ】 2/5
[De Kuyper] Raspberry - Liqueur 【[デ・カィパー] ラズベリィ・リキュール】 1/5
Pineapple - Juice 【パイナップル・ジュース】 2/5

 ・・・何これ?
 名前が French [フレンチ] なので、てっきりフランス産のジンと、French - Vermoute (つまり、Dry - Vermoute 【ドライ・ヴェルモット】)の組み合わせと思いきや・・・。


 さらに追い討ちをかけたのが、前回最後に再提示した

Vesper - Martini 【ヴェスパ・マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
レシピ
[Gordon's] Dry - Gin 【[ゴードン] ドライ・ジン】 3オンス
Vodka 【ウオツカ】 1 オンス
[Kina Lillet] Dry - Vermoute 【[キナ・リレ] ドライ・ヴェルモット】 1/2 オンス


 こちらはまだ、「グラスが違う」、「シェークする」、「ウオツカが足されている」”だけ”という割り切りで凌ぐことが出来るとしても、French - Martini ってのは何なのでしょうか。材料からして全然違うじゃないか、と。

 一番肝心なことは・・・



7.始まりの終わり

 日本人の発想というものは大きく二つに大別できると思っています。
 1つ目は加工技術。時々、日本嫌いの西洋人は「日本は西洋の作ったものを真似しているだけ」「猿真似しか芸がない」と批判したりします。自動車を最初に作ったのも、テレビを最初に作ったのも日本ではないのに、応用技術を活かして中身だけを加工・取り替えて、世界トップシェアを誇る製品を作り上げてしまった。「考え出したのはオレたちなのに」というヤッカミもあるのでしょうか。
 2つ目は、変革性。上と似ていますが、大きく違うのは、「当たり前の”常識”を打ち破る力」ということです。テレビは部屋に置くもの、という当たり前の”常識”を打ち破って「いつかはポケットに入るテレビを作りたい」と言ったSONYの井深大のみならず。「携帯電話は抱えて運ぶもの」「車内に設置」という当時当たり前の”常識”を打ち破り、ポケットサイズの携帯電話の普及に成功したのは、充電可能な超小型電池を世界で初めて開発した、小さな町工場の工場長のおかげでした。


 前者の発想ということです。
日本人は全く未知のものに出会うと、公式に当てはめたがる傾向にあるようです。

 Martini 【マティーニ】

= Gin 【ジン】

    + Vermoute 【ヴェルモット】



 変数を変えること(比率)はすぐに思いつくのですが、定数(材料)を変えることはすぐには思いつかないのです。
 変えてしまうと、全く別のカクテルになるはずだ、と。ではどんな名前なんだろうか、と。調べて仮に見つかれば「ああ、そういう名前なんだ」。見つからない場合は「見つからないよ、誰か教えて」「見つからない。ひょっとしてオリジナル?」といったような感じで。


Midnight - Martini 【ミッドナイト・マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:シェーク
レシピ
[Seagram] Gin 【[シーグラム] ジン】 1/2
Vermoute 【ヴェルモット】 1/2


これはまだ、軽い応用編。


Broadway - Martini 【ブロードウェイ・マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:シェーク
レシピ
Gin 【ジン】 5/6
Creme - de - Cacao [white] 【クレーム・ド・カカオ(白)】 1/6


 必ずしも、ヴェルモットを使わなければならない、という”常識”さえ破って良いのなら、上記のカクテルも理解できるはず。同じく下記も。


Dry - Mermaid - Martini 【ドライ・マーメード・マティーニ】

基酒:Gin 【ジン】
技法:シェーク
レシピ
Gin 【ジン】 5/6
Cherry - Brandy 【チェリー・ブランデー】 1/6


 そして、ジンさえも・・・。


Campari - Martini 【カンパリ・マティーニ】

基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:シェーク
レシピ
Vodka 【ウオツカ】 5/6
Campari 【カンパリ】 1/6


 こうなると、最大の疑問。

マティーニって何なのさ!?


 前回で、Martini 【マティーニ】 の話はあらかた終わったと思いませんでしたか?
 実は、始まりでしかなかったのですよ。


 ジンとヴェルモットの組み合わせですらない、Campari - Martini 【カンパリ・マティーニ】 なんてのはそれだけで名前を付ければいいのであって、たとえば「Vodka & Campari」でも「Russian - Socks」でも、とにかくそれなりの名前を付ければいいじゃないか。と、思いませんか?(まあ、ネーミングのセンスはこの際置いといて)
 何も「マティーニ」なんて、それだけで存在している名前を付けることはないんじゃないか・・・。

 もうひとつ、紹介します。
ちなみに、マティーニではありません。

SaratogaCooler


Saratoga - Cooler 【サラトガ・クーラー】

基酒:なし
技法:ステア
度数:0度
レシピ
Lime - Juice 【ライム・ジュース】 20ml
Ginger - Ale 【ジンジャー・エール】 適量
Sugar - Syrop 【シュガー・シロップ】 1tsp.

 ノン・アルコール・カクテル、Saratoga - Cooler 【サラトガ・クーラー】 です。その名の通り、アルコール度数は0度です。
 ノン・アルコール・カクテルはこの他に有名なもので、Cinderella 【シンデレラ】Pussy - Foot 【プッシー・フット】Shirley - Temple 【シャーリー・テンプル】 などがあり(各レシピはいずれ「ノン・アルコール・カクテル」を書いたときに)、さらには Bloody - Mary 【ブラッディ・メアリ】 ウオツカ を入れない Virgin - Mary 【ヴァージン・メアリ】 や、ジュースとして売られている Lemonade 【レモネード】Milk - Shake 【ミルク・シェーク。ミルク・セーキ】 なんてのもあります。

 カクテルは「酒と酒とを混ぜ合わせるもの」というのが”常識”。それを打ち破っているのがノン・アルコール・カクテル。
 いや、発想を転換させてみましょう。冒頭の、後者の発想。打ち破ってもいいんじゃなくて、自分たちの自由な発想で・・・”常識”を破ろうと思うから大変なのであって、そもそも
打ち破るべき”常識”なんて最初っからない と考えれば?


 果汁飲料を Juice 【ジュース】 と呼びます。オレンジの果汁が入っているものを Orange - Juice 【オレンジ・ジュース】 と呼びます。では、いろんな果汁を混ぜたものを売るとき、何て呼んだらいいのでしょうか?
 ミックス・ジュースですね(Mixed - Drinks というのがより正しい表現なのでしょうが)。
 これらをバーでは

 Cocktail 【カクテル】

 と呼ぶのですよ。


 カクテルに使う飲料(酒のみにあらず!)に制限はありません。4大スピリッツでも、ウィスキーでもワインでも、ビールでも地酒でも、ジュースでもビターズでも、何でもあり。混ぜればすべて Cocktail !!
 
 Martini 【マティーニ】 もしかり。
Martini 【マティーニ】 という王道のカクテルがあって、『それとは別に』 Martini 【マティーニ】 という名前を付けたカクテルも多々存在しているのです。
 「○○・マティーニ」という名前は、Martini 【マティーニ】 を変形させたものにしか名付けられない・・・などと、一体どこの誰が言いましたか?!

 要するに、

 付けたいと思った名前を自由に付けてもいいのですよ。
 「私はこのカクテルに『ロシアン・ソックス』と名前を付けました」というのも自由。
 「『コウちゃんズ・ギブソン』という名前にしよう」というのも自由。
 「エメラルドが好きだから、『エメラルド・ファンタジー』にしよう」なんてのも自由。
 「大好きな歌手にあやかって、『ラブリー・ケイ』にしよう」でもOK。
 そして、「マティーニという名前が好きだから、マティーニにあやかって、『カンパリ・マティーニ』と名付けました」というのも自由。
 何でもあり。こだわる必要なんてナシ!! 
 自由、自在、気まま、わがまま、奇想、奇天烈、何でもOK。


 Martini 【マティーニ】 に

  終わりはない!!
 



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