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Spirits その3 - AIGUEBELLE 【エギュベル】 Rhum

Posted by 倖成卓志 on 07.2006 雄渾のスピリッツ 0 comments 0 trackback
 Aiguebelle 【エギュベル】 は、南フランスのプロヴァンス地方にある、トラピスト派のエギュベル修道院で作られているスピリッツです。
 修道院でお酒を作ってもいいの? というお話は、Liqueur その1 - Chartreuse 【シャルトリューズ】でも触れましたが、ヨーロッパでは別に珍しくとも何ともないのです。
 日本でも、お寺では飲酒禁止ですが、神社ではお酒を飲んでもいい。それどころか神社にはお神酒[みき]というのもありますし、結婚では三々九度を行いますよね。ヨーロッパではむしろ積極的にお酒を醸造・蒸留し、管理しているわけです(もちろん宗教、宗派によってその差は激しいのですが)。
 さて、

 AIGUEBELLE RHUM 【エギュベル・ラム】
AIGUBELLE(RUM)


 今回買ったのはこれです。これを飲みながらハイテンションで、いきつけの(?)ブログを探索して、コメントを書きまくってました(←迷惑)。
 で、ここでですね、
 「あれ? エギュベルってジンじゃないの?」
 と思った方、いませんか?
 もちろん、正解です。

 確かに、ジンといえば普通、ロンドン・ジンかオランダ・ジンで、フランスのジンと言われて真っ先に思い出す代表的なものが、AIGUEBELLE 【エギュベル】 のジンです。
 私も最初、酒屋さんでこれを見たときは「何でエギュベルがラムのところにあるんだ?」と思いました。しかしよく見れば、エギュベル・ジンお馴染みの黒ラベルの下の方、本来「GIN」と書かれている部分に「RHUM」の文字が・・・。
 ・・・なんですと?
 (ちなみにラムが「Rum」じゃなくて「Rhum」なのは、フランス語だからです)


 調べました。エギュベルってスゴイや。
 まず、当然ですが、作っているのはジンだけじゃありません(ジンだけだったら上記のラムはニセモノってことになっちゃう)。
 ジン、ラム、ウオツカなどのスピリッツ。果実の Eau de Vie【オー・ド・ヴィ】 (蒸留酒のこと。果実のブランデー。フランス語で「生命の水」という意味です。「オー・ド・ヴィ・ド・フランボワーズ」といえば「フランボワーズのブランデー」のことです)。マール(ワインを作ったときで出たブドウの搾りかすを蒸留して作ったお酒。イタリアでは「グラッパ」といいます)。シロップ、薬草酒も作っているようです。
 実際、2002年にメッツで開かれた第11回国際オー・ド・ヴィ&リキュール・コンクールで、エギュベルのマンダリン・リキュールが金賞、メロン・リキュールが銀賞を獲得しています。


 ちなみに、蒸留所の名前は「EYGUEBELL」です。
 AIGUEBELLEというのは「美しい水」という意味から名づけられた土地名であると同時に、エギュベル修道院の守護天使の名前でもあります。蒸留所も同じ名前を付けていたのですが、市から「混乱を避けるため」との理由で蒸留所の名前を変更することを余儀なくされることとなったのです。そこで、「Aigue」と同じ意味のプロヴァンス語「Eygue」が採用されています。
 ラベルにも「EYGUEBELLE」と書いてあります。瓶の赤い蝋の刻印の上にある金色の帯にも「EYGUEBELLE」と書いてあります(上の写真では見えづらいかも知れませんが)。お酒の名前は修道院名のまま、「Aigue」が使われてますね。
 かえって混乱するんですけど、気のせいじゃないですよね?


 ラムを飲むと、何故かハイテンションになりますね。
ラムの主原料はサトウキビです。名前の由来は「乱痴気騒ぎ」を意味する「ランバリオン」。昔と今ではすっかりイメージの変わってしまったスピリッツです。
 シャーロック・ホームズの作品中で、殺人現場である小屋の中で、ホームズが机上に残されたラムの瓶を見つけ、
「こんなものを飲むのは船乗りしかいない」
 と言うシーンがあります。
 昔は荒々しく粗野な船乗りたちが飲む、香りも味もキツい、「荒くれ男」の酒というイメージでした。しかし現在ではむしろ、都会の人間たちが飲む、まろやかで甘く、思わずはしゃぎたくなるような陽気なお酒に変わりました(その一因を担ったラムが2種類ほどあるのですが、そのひとつを次の狙い目にしています。購入したら紹介しますね(←買わなかったらどーする?というツッコミは勘弁して下さい))。


 今回購入したのは、カラメルを添加したいわゆる「ゴールド・ラム」です。やや甘口ですが、度数は変わりません。色合いがカクテルには不向きなので、むしろストレートで味わうのがベスト。
 今回、紹介するカクテルは、同名にしてまるで異なる代物です。

Grog -#2 【グロッグ】
基酒:Rum (Dark) 【ラム (ダーク)】
技法:ビルド
度数:9度
グラス:タンブラー(耐熱性)
レシピ
Rum (Dark) 【ラム (ダーク)】 45ml
Lemon - Juice 【レモン・ジュース】 15ml
角砂糖 1個
シナモン・スティック 1本
クローブ 3~4粒
熱湯 適量

 いわゆるホット・ドリンクです。ラムとレモン・ジュースを注ぎ、熱湯を注いだら角砂糖を入れて溶かし込みます。そしてクローブを落とし、シナモン・スティックを差し入れて出来上がり。これから寒くなる季節にはうってつけのカクテルです。

 で、これと同名で、Barではまず出てこない代物が、

Grog - #1 【グロッグ】
基酒:Rum 【ラム】
技法:ビルド
度数:20度
グラス:タンブラー
レシピ
Rum 【ラム】 1/2
水 1/2

 単なる、ラムの水割りです。データベースの「Gimlet 【ギムレット】 」にも書きましたが、かつてイギリス海軍では将校にジン、船員にラムが配られていました。ところが当時のスピリッツは粗悪で、香りも味も最悪という代物(だったら飲むなよと言いたいが、飲んじゃうのが人間のサガ・・・)。ところが一人、旨そうにグイグイ飲んでいたのがグロッグという名前の老船員。船員たちが不思議がると、「ラムを水で1:1に割ってみた」。そこで船員たちも試したところ、実に飲みやすくなったのという。
 実はもうひとつ説があって。ヴァーノンという海軍提督がgross grain 【グロス・グライン】(目の粗い織物)の外套を身に着けていたことから「グロッグ爺さん」と呼ばれ、この人が飲みづらいラムを水割りにして船員たちに飲ませたのが始まりともいう。
 これはどっちにもオチがあって、飲みやすいから一気に飲んじゃう。ところがアルコール度数はそんなに下がらない。だから一気に酔ってしまって、フラフラになっちゃう。このことから、体がフラフラになって足元がおぼつかなくなることを groggy 【グロッギー】(日本では「グロッキー」)というようになったそうな。


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