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Cocktail - 第9回 お酒がなくても生きていけるか?

Posted by 倖成卓志 on 18.2006 悠久のカクテル 2 comments 0 trackback
 題名からすると、「社会生活におけるお酒の必要性について語ってみよう」という雰囲気のようですが、そんなことはありません。初心者向けバー談義の一区切りとして、ノン・アルコール・ドリンクを紹介するだけの内容です。適当な題名思い付かなかっただけです。


 Bar【バー】に対するイメージ、でも書きましたが、バーとは「非日常的空間」を楽しむ場所なのです。お酒はあくまでも会話の潤滑油。なので、お酒のまったく飲めない方でも気楽に通うことのできる場所なのです。


Cock_Orange2.gif

Florida 【フロリダ】
基酒:なし
技法:シェーク
度数:0度
グラス:カクテル・グラス
レシピ
Orange- Juice 【オレンジ・ジュース】 2/3
Lemon - Juice 【レモン・ジュース】 1/3
砂糖 1tsp.
Angostura - Bitters 【アンゴスチュラ・ビターズ】 2dashes.
解説:禁酒法時代に誕生したノン・アルコール・ドリンク。「フロリダ」はアメリカ・フロリダ州のこと。


 逆に言えば、お酒を飲めない人に無理強いをすることはルール違反。よく居酒屋や居酒屋チェーン店などで、お酒に弱い人にムリヤリ飲ませたり、上司が新入社員の女性に飲ませたがったり、あるいは一気飲みを強制したりする光景を時折見かけます(後半2つは社会問題化して一時期鎮静化していましたが、法改正で懲罰の対象となったにも関わらず、近頃ではやや復活の傾向にあるのはいかがなものかと)。
 なのでバーによっては、一流レストランのように男性用メニューと女性用メニューを設けてある場合があります。一流レストランのそれは、男性用には値段が表記されていて、女性用のにはそれがありません。女性が値段を気にせずに気楽に頼めるようにという配慮なのです。バーのものは、女性用のそれにはノン・アルコール・カクテルが最後についていて、男性の目線を気にせずに気軽に頼むことが出来るというものです(ただし、お酒に弱い男性はどうするんだ、という疑問が沸きますし、男性側も「一体何を頼んだ?」って感じの不安を覚えちゃうので、必ずしも最善の策ではありませんね)。


ブラッディ・マリー

Virgin - Mary 【ヴァージン・メアリ】
基酒:なし
技法:ステア
度数:0度
グラス:タンブラー
レシピ
Tomato - Juice 【トマト・ジュース】 1glass.
ウスター・ソース、タバスコ、塩、胡椒 各適量
解説:「処女メアリ」という意味。Bloody - Mary 【ブラッディ・メアリ】のアルコール抜き。


 会話の内容についての、一切の規制はありません。
 バーに通い慣れていない、あるいは通ったことのない方にバーでの会話についてのイメージを聞いてみると、静かに恋を語るか、仕事や人生について語るか、とにかくしっとりとした雰囲気の中でやや重厚な話題が中心になるかのように思われているようです。しかし話題については、音楽でもよし、料理でもよし、車のことでも、ネイル・アートのことでも、芸能のことでも、趣味のことでも、もちろんお酒のことでも、身近な話題でも、マニアックな話題でも良し。普段は胸のうちに収めていることを、普段とは違う異空間の中で発散してみましょう。「男のくせに甘党だ」とか、「女のくせに図々しい」だとか、普段はバカにされたり偏見の目で見られてしまうようなこと。話したくても話せないようなことを、ポツリと漏らしてみませんか。もしかすると、同じような趣味の人、あるいはあなたの悩みを聞いてくれる人、あるいは逆の感性を持った人たちなども見つかるかも知れません。たとえ後にどこかで「こんな人がいた」という程度の話題になっても、あなたがどこの誰なのかを本当に知ってる人はいません。そこにいる人たちはみな、どこからやってきて、どこへ行くのか分からない。ただこの一瞬、同じ空間の中にいる運命共同体であるというだけで。


レモネード

Lover's - Dream 【ラヴァー’ズ・ドリーム】
基酒:なし
技法:シェーク
度数:0度
グラス:タンブラー
レシピ
Lemon - Juice 【レモン・ジュース】 20ml
Ginger - Ale 【ジンジャー・エール】 適量
砂糖 2tsps.
卵 1個
スライス・レモン 1枚
解説:「恋人たちの夢」という意味。


 ただし、マナー違反もあります。

 1.必要以上の大声でしゃべらないこと
 あくまでも「静かな雰囲気」、「二人だけの会話」などを楽しんでいるお客さんが多いことを忘れてはいけません。たとえ「賑やかな雰囲気です。多少騒いでもOK」と標榜していても、周りのお客さんの会話を阻害するほどに大声をあげてはいけません。

 2.バーテンダーさんはお仕事中
 お酒の飲み方が分からない、どんなカクテルがいいのか分からない。バーテンダーさんは、そういう相談を受けるのもお仕事ですし、またお客さんとの会話を楽しんで、その方の望む雰囲気作りを手助けするのもお仕事です。でもあなただけの専属ではありません。他のお客さんの注文を聞いたり、会話をしたり、時には厨房へ入っていくのもお仕事です。あなたが注文したいときにバーテンダーさんが他のお客さんとの会話に集中していて、こちらを振り向いてくれなければ当然不愉快に感じますよね。他の人も同じこと。手放したくない気持ちは分かりますが、そっと解放してあげるのも気遣いですよ。

 もうひとつ、これは「ノスタルジックバー VURGAL」のfilth氏もやはり直面しているジレンマなのですが、「バーテンダーは、お客さんから『一緒にどう?』とお酒を勧められたらどうするか?」。これは数多くのバーテンダーさんが必ずと言ってよいほど悩んでしまう問題なのです。模範解答はありません。
 「断るのは失礼にあたるので、取り合えず頂く。それは、そのお客さんがバーテンダーに好意を持ってくれたからであって、そうすることによってお客さんと親密になり、また来ていただけれる環境作りにもなる。それに売り上げにも貢献できる」
 私が接してきたバーテンダーさんは概ね、こういう回答でしたね。もちろん、飲めば酔ってしまうのでバーテンダーの業務に支障をきたす恐れもあるわけです。だから、ジレンマなのです。現にとあるバーテンダーさん(実は最初に通ったバーのKというバーテンダーさんなのですが)はワイン・バーに勤めた時にお酒を勧められて飲みすぎたために、胃に穴を開けてしまい、入院を余儀なくされたと聞いています。

 だからと言って、お酒を勧めてはいけないというわけではないのです。自分だけが酔って、目の前にいる人がお酒を一口もしていないと、孤立感というか妙な罪悪感(自分だけが飲んでいていいのだろうかという気持ちでしょうか)に駆られててしまったり、また酔っ払い同士ならもっと気楽に話せるのに、という気持ちからついつい勧めてしまう気持ちも分からなくはないのです(というより、自分もそうなので)。だから、加減はしておきましょう。あなたが1杯だけ勧めても、他に何人、いや他の時間帯を合わせれば何十、何百人もの方から勧められる可能性もあるわけです。
 1杯でいいよ・・・ああ気持ちよく飲んでくれた。ボクたち酒仲間だよね。ところで何が好きなの? ・・・え、そうなんだ。じゃあ今度来たときはそれをオゴらせてよ、ね?


168.jpg

Silver - Nest 【シルヴァー・ネスト】
基酒:なし
技法:シェーク
度数:0度
グラス:オールド・ファッション’ド・グラス
レシピ
Orange- Juice 【オレンジ・ジュース】 4oz.
Cranberry - Juice 【クランベリー・ジュース】 1oz.
Syrop de Grenadin 【グレナディン・シロップ】 1/2tsp.
卵白 1個分
解説:「銀色の群れ」、「老人の休憩所」という意味。


 3.去り際
 意外と難しいのがこれ。いつもと違う雰囲気に呑まれて、長居してしまうこともしばしば。ついつい話し込んでしまい、時間を忘れることも稀ではありません。
 相手の女性を口説き落とそうと、延々と益体もないことを話し続けて、結局女性を飽きさせてしまう人がいますよね。それよりも唐突にサッと現れて、バラの花束などを胸元に押し付けて、サッと立ち去るほうが何倍も効果的な場合があるというのに(などと書いてますが、こんなテクを使ったことがないので分かりません。でも時に、前者のパターンで「いちいち聞くのに飽きたから、とりあえず成り行きで返事しちゃって、気付いたら結婚してた」という女性もいるみたいので、人の心って複雑で難解なのですが・・・って、話が反れちゃいましたね)。
 以前に感心した、とあるお客さん(初老の方でした)の態度。バーテンダーさんが忙しそうにしているときには一切話しかけず、バーテンダーさんの手の空いた隙に上手に注文して、最後にはバーテンダーさんが一瞬の休息を見つけてフゥと息をついたタイミングに合わせてお会計を済ませ、サッと立ち去ってしまった。どこの誰だが知らないのですが、私は基本的に彼の態度を真似することを意識しています。
 もちろん、普通ならそこまで意識する必要はないのですよ。ただ、相手も人間です。あまりムチャな注文だとか、過剰な期待をかけるというのは酷というものです。一緒の時間を共有したいという思いは、バーテンダーさんとて同じこと。でもずっと居座って迷惑をかけてしまうのは意味のないこと。
 ここで別れても、また会う機会は何度でもあるのです。「また来たよ」という言葉は、バーテンダーさんにとって「アナタや、この店の雰囲気が気に入ったよ」という意味の誉め言葉なのです。もしあなたがそのお店を気に入って、再びその扉を開けた時にはこう言ってみましょう。
 「また来たよ」


old-pineapple

Yellowjacket 【イエロージャケット】
基酒:なし
技法:シェーク
度数:0度
グラス:オールド・ファッション’ド・グラス
レシピ
Pineapple - Juice 【パイナップル・ジュース】 2oz.
Orange- Juice 【オレンジ・ジュース】 2oz.
Lemon - Juice 【レモン・ジュース】 1.5oz.
解説:「黄色いジャケット」、転じて「雀蜂【スズメバチ】」という意味。


 長くなってしましたが、初心者のためのBar談義。ひとまずこの辺りで区切りとしましょう。



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マナー三つの心得は納得です。
僕も経験があるんですが、周囲にかまわず大声で叫ぶように会話してる連中がいると、苦々しく思ってグラス一杯で帰ったりします。もちろん店内が忙しいときも然り。
で、困るのが「バーに興味ある」というから誘ってみたら、大声でバカ笑いするわ、バイトの給仕さんに絡むわの乱れっぷりを披露してくれる友人たち。
お酒に興味がある人には、新世界の扉を開いてやりたいと思うんですが、こういうことされると、二度と連れて行きたいと思わなくなりますね。
しかも・・・マスターに対して申し訳ないこと限りなし。

そういうので、ちょいとズル賢く考えちゃうんですが、常連にならないバーの楽しみ方もあるのかもしれませんね。
常連になっちゃうとマスターやバーテンダーと友情関係みたいなのが出来上がって、なかなか無理が言えなくなるんですけど、何回通っても一見(いちげん)さんのような顔して、飲むだけ飲んだから帰るってのも悪くないのかな、と。
苦々しい気分のときに話をして気持ちをすっきりさせるのも一つなんでしょうが、それよりもやさしい孤独で静かに飲むスコッチも悪くないな、とか思ってしまいます。

そういうのを分かっていれば、初心者さんも「マスターやバーテンダーとお酒トークしなきゃいけないんだ!」って強迫観念からも解放されて、悪くないのかもしれないな、という気もするんですが、どうなんでしょうね。
2006.09.20 14:06 | URL | 神保銀郎 #- [edit]
 なるほど、その観点は失念していましたね。
 確かに少し昔のイギリスでは、バーは一人で静かに飲む場所であって、照明も薄暗くて隣の人の顔すら見えず、注文と勘定以外では一言も話さないこともある、と、とある本で読んだのを思い出しました。現在では、特に若者世代は日本でいう居酒屋チェーン店みたいな場所で大騒ぎするのが普通のようで、昔の静かなバーが懐かしいと嘆く老人世代の方たちもいるようです。

 「誰だか分からないけど、時々顔を出して、静かに飲んで帰る人」・・・ミステリアスでいいですね。そういう雰囲気を好むバーはきっとあると思いますよ。
2006.09.21 21:31 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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