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Cocktail - 第11回 官能領域

Posted by 倖成卓志 on 08.2006 悠久のカクテル 8 comments 0 trackback
 私のリカー・シェルフ(酒用の棚)に黒い物体が出現。


カルーア

KAHLÚA COFFEE LIQUEUR
 【カルーア・コーヒー・リキュール】


 コーヒー・リキュールといえば「カルーア」。それほどまでの認知度で、逆にコーヒー・リキュールは「カルーア」しかないと思っている方もいるみたいです。
 有名なところでは、オランダの DE KUYPER 【デ・カィパー】社の【クレーム・ド・カフェ】、フランスの CUSENIER 【キューゼニア】社のA'MAYA 【ア・マヤ】などがありますが、何せカルーアは現在の日本において、コンビニやスーパーでもよく見かける代物。戦略勝ちって感じでしょうか。

  -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 どうやって戦略勝ちを収めたのかといえば、1950年代、アメリカ・ボストンでこのリキュールの認知度を一気に高めた、

KAHLÚA & Milk
 【カルーア・ミルク】


 カルーアにミルクを混ぜるだけ。量はお好みで。
 バーで、ノン・アルコール・ドリンクだけでは肩身の狭い思いをしていた人たちに、拍手喝采を持って迎えられたのがこのカクテル。
 「人」です。女性とは限りません。
 お酒に弱くて、でもノン・アルコール・ドリンクはただのジュースじゃないか、という方々はバーで何を飲むか? それはコーヒーでした。
 バー「VULGAR」(←分かりやすいのでコチラばかりを取り上げてしまいますが)でも、中国茶などをお出ししているようですが、世界のバー事情を少しでも知っているとこれはさほど奇異には感じられません。むしろ「ああ、まさにBar【バー】だ」という感じですね。
 コーヒーのみならず、ティー(紅茶)、ミルクなども諸外国のバーでは定番のメニューなのです。さすがにグリーン・ティー(緑茶)やチャイニーズ・ティー(中国茶)まで出しているところとなるとさすがに少ないようですね。
 日本のバーでももっともっと、お茶類を取り扱うべきだと思います。バーはお酒を飲む”だけ”の場所ではないのですから。
(日本では「無礼講」という言葉が指すように、飲んではしゃいで楽しむという感覚が強く、お酒を飲みながら人生を語るという習慣があまり根付いていないのが実情なのでしょう。「堅苦しい話はヤメッ。パーッといこう、パーッと」という感じですね。外食産業でも人件費削減のためとはいえ、セルフ・サービスで「品物は出しました。後はご自由に」というスタイルはいかがなものかと。外食=外で飲み食いする”だけ”、ではないとは思うのですが・・・)

  -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 話がそれましたが。

 コーヒーを使ったカクテルは無きにしも非ず。

Café - Royal 【カフェ・ロワイアル】
基酒:Brandy 【ブランデー】
技法:ビルド
度数:1度
グラス:コーヒー・カップ

レシピ
コーヒー(ホット) 1杯
Brandy 【ブランデー】 1tsp.
角砂糖 1個

 フランス語で「王様のコーヒー」という意味。ナポレオン=ボナパルトも愛した一品。
 スプーンの上に角砂糖を置き、そこへブランデーを垂らします。そこへ火をかけたら、そっとスプーンを外して、燃え盛る砂糖がコーヒーの湖上で漂うように演出。ただしカップが割れたり、火が他へ移ったりする危険があるので、スプーンを外さずにそのままコーヒーの中に沈めて火を消す場合もあります。ラムを染み込ませた角砂糖も市販されていて、これを使っても構わないのですが、結構値が張るのでお勧めできませんね。


Irish - Coffee 【アイリッシュ・コーヒー】
基酒:Irish - Whiskey 【アイリッシュ・ウィスキー】
技法:ビルド
度数:8度
グラス:コーヒー・カップ

レシピ
コーヒー(ホット) 1杯
Irish - Whiskey 30ml
Sugar 【砂糖】 1tsp.
生クリーム 適量

 コーヒー・カップにコーヒーと砂糖を入れて混ぜ、ウィスキーを注いで軽く混ぜたら、ホイップした生クリームをフロート(浮かべる)させます。

 アイリッシュ・ウィスキーは何でも構いません。定番はDUNPHYS 【ダンフィーズ】。アメリカのバーで、銘柄指定をしなければまずこれで出されるというほど。
 他に比較的入手しやすいものといえば、KILBEGGAN 【キルベガン】Tullamopre Dew 【タラモア・デュー】BUSHMILLS 【ブッシュミルズ】辺りでしょうか。アイリッシュにはライト・タイプが多いので、ウィスキーにあまり馴染みのない方でも抵抗なく受け入れることができると思いますよ。

 カフェ・ロワイアル、アイリッシュ・コーヒーは作るのが少し面倒。度数は低いがコクやクセがあるのが特徴。
(ちなみにオランダ・クーイマンズ社のコーヒー・リキュール、IRISH Velvet 【アイリッシュ・ヴェルヴェット】は、コーヒー・カップにこれを注いでお湯を入れるだけでアイリッシュ・コーヒーが出来るという、実にインスタントな代物。でも質は決して悪くはない)


(ちなみに「Whiskey」と、「e」が入るのはアイリッシュと、その技法を使ったとされるバーボン、アメリカン、カナディアンです。「e」が入らないのはスコッチとジャパニーズです)
 
  -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 カルーア限定というわけではないのですが、コーヒー・リキュール・ベースのカクテルもいくつか。


Black - Russian 【ブラック・ルシアン】
基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:ビルド
度数:32度
グラス:オールド・ファッション’ド・グラス

レシピ
Vodka 【ウオツカ】 40ml
COFFEE LIQUEUR 【コーヒー・リキュール】 20ml

 ”ブラック”は出来上がりの色から。味わい深く、度数は気にならない。
 Vodka 【ウオツカ】をそのままTequila 【テキーラ】に代えれば、Brave - Bull 【ブレイブ・ブル】
 生クリームをそっとフロート(浮かべる)させてやれば、White - Russian 【ホワイト・ルシアン】へと様変わりする。

 -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -

 実はこのカクテルに関して失敗した経験がありまして、これを注文したつもりだったのに、「ブラック」と言ってなかったみたいなんですね。


Russian 【ルシアン】
基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:シェーク
度数:33度
グラス:カクテル・グラス

レシピ
Vodka 【ウオツカ】 1/3
Gin 【ジン】 1/3
Creme de Cacao 【クレーム・ド・カカオ】 1/3

 黒いのが出てくるかと思ったら、赤いのが出てきてびっくり。
 スピリッツ2種が入っているわりには飲み口はすごく優しくて、でもあとで効いてくるという、Lady - Killer 【レディ・キラー】(女殺し)のひとつ。

 -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -

 似た名前では「ルアシン・ベア」というのもありまして

Russian - Bear 【ルシアン・ベア】
基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:シェーク
度数:23度
グラス:カクテル・グラス

レシピ
Vodka 【ウオツカ】 1/2
Creme de Cacao 【クレーム・ド・カカオ】 1/4
生クリーム 1/4

 とろけるように甘いカクテルで、デザートに近い代物。別名を「Barbara 【バーバラ】」といいます。

 -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -  ☆  -

 ついでに、臆面もなく倖成オリジナルで、
センシュアル・エリア


Sensual - Area 【センシュアル・エリア】
基酒:Liqueur 【リキュール】
技法:ビルド
度数:21度
グラス:リキュール・グラス

レシピ
[KAHLÚA] COFFEE LIQUEUR 【[カルーア] コーヒー・リキュール】 1glass.
Grand Marnier (Cordon Rouge) 【グラン・マルニエ(コルドン・ルージュ)】 2dashes.

 意味は「官能領域」。グラン・マルニエは洋菓子作りにも使われるオレンジ・リキュールで、簡単に入手できます。作りは単純ですが、オレンジの香りが立つコーヒーといった感じで、なかなか良さげ。生クリームをフロートして、柔らかい感じに仕立ててみても良いのでは。


  -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 「黒いカクテル」は私の憧れでもあります。
 白は無数といえるほど存在しているのに、黒はコーヒー・リキュール、黒ビール、ブラック・サンブーカをベースにしたものでしか作れない。
 でも1996年に黒いスピリッツが出てきたので、そのうち入手して、黒いカクテルを作ってみたいなぁ、と思っております。
 ちなみにカルーアが増えた理由は、ラッテ・ディ・スゥォチェラ対策だったりします。でも、見事に使い切っちゃいました。ま、ひとつオリジナルが増えたので良しとしますか。



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カルーアはホント普及してますよね。
私的には以前ホテルのバーで働いてた時、ティアマリアが置いてあって、飲んだことがないので今でも気になってます。
カルーアほど甘くないみたい??
アイリッシュウイスキーはなかなか家ではできないですよね。
バーでも忙しい時に限ってこういうのが注文されたりして、
バーテンダーの先輩がよくイライラしてました(笑)。
倖成さんのオリジナル Sensual - Areaは
クラシックでスタンダードのような雰囲気がありますね。
リキュール本来の楽しみ方を損なわない、とても上品な。
カクテルって作り手の個性がとてもよく現れて面白いです。
2006.10.09 08:45 | URL | amra #ztFuAuRE [edit]
 ご訪問ありがとうございます。
 カルーアの普及度合いは凄いですね。コンビニで見つかるぐらいですから。

 Tia Maria 【ティアマリア】 はジャマイカのコーヒー・リキュールですね。サトウキビから中性スピリッツを作って、コーヒー粉末を浸すというやり方ですね。「ブルー・マウンテンのリキュール」と言われていたらしいのですが、今では逆に「その呼び名はやめてくれ」という感じらしいので、どうやら真相は違うみたいです。
 本文中に出てきた「アイリッシュ・ヴェルヴェット」はそんなに高価ではないのでお勧め。カクテル界では「アイリッシュ・コーヒーを作るのは、マティーニを作るのと同じくらい難しい」なんて言葉もあったりして、お手軽ですよ(でも最後に生クリームをフロートさせる手間が残ってますね)。

 Sensual -Area 【センシュアル・エリア】 は、前回にハリー=クラドックを書いたこともあって、「いかに余計な手を加えないか」って考えているうちに、グラン・マルニエが目に入って無意識のうちにパパッと振りかけて、何気に飲んだら的中したという、幸運の賜物です。
 シンプルを意識したものって、失敗すると目も当てられないようなヒドいものが出来たりするので、とっても難しいです。でも誉めていただいたので、調子に乗って(笑)次々に挑戦していきたいと思います。
2006.10.09 19:25 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
カルーアというとカルーアミルクで、大学生の寄合には欠かせないボトルの一つだったりしますね。
そこにウォッカを加えてブラックルシアンなんて(酒精が)強烈なのは・・・僕の学生時代にやるのは一人だけ(つまり僕)でしたねぇ(苦笑)

バーでお茶ってのはいいですよね。
いい加減まったりしてきた頃に水を何杯もがぶ飲みするより、お茶を一杯ゆっくり飲む方がデートではチョイ悪を演出するツールにもなるんじゃないかと(笑)
まぁ、そうじゃなくても、お茶とお酒、別々のオーダーしながら気楽に会話できた方が、バーの楽しみ方としても幅が広がるんでしょうね。

だからって、そんな場面でロングアイランド・アイス・ティーなんか頼むと愉快なことになりますが(爆)
2006.10.10 17:12 | URL | 神保銀郎 #- [edit]
 お茶、というとバーの雰囲気と合わないと思われる方もかなりおられると思われますが、冷やした緑茶をハイボール・グラスに注げば、それだけでもかなり雰囲気が変わりますね。他にウーロン茶をロック・グラスに入れるとか。

 以前に、通りかかった居酒屋の表看板のメニューに「グリーン・ティ・ハイ」って書いてあるのを見かけて、「それって緑茶の焼酎割りのことでは?」なんて思いつつも・・・こういう書き方だけでお客さんは「オシャレ」とか思うんだろうな、なんて少し感心。

 そういえば「カフェ」がやたらと増える一方で、「お茶屋」ってあまり見かけなくなりましたねぇ。
2006.10.15 09:53 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
いつもVULGARのことを取り上げていただいてありがとうございます。

1996年の黒いスピリッツ。とある薬草が入っているあれですね。まだ記事にはしていませんがVULGARの冷凍庫にも眠っており、ダーティメアリー(正式なカクテル名かわかりませんが)という赤と黒の2層にわかれたブラッディメアリーの注文が入った時にはやつが冷凍庫から出動します。VULGARのブラッディメアリーは生のトマトをボストンシェイカーでつぶしたものをクラマトで伸ばした物を使っていますので、それだけでも香り高いのに、やつも香り高いので複雑な香りのハーモニーを体感できる面白い一品となっております。
さらに見た目も黒と赤で綺麗。女の子受けがいいです。

後、VULGARにもカルアは鎮座しているのですが、ローストしたコーヒー豆を叩き込んで香りとコクと味をブーストしています。手間はかなりかかりますが、かなり美味しいですよ。カルアミルクも普通の作り方とまったく違うカルアミルクです。

あーー。ホームページが更新するネタであふれてきました。あれもこれも紹介したいのに。。
2006.10.18 13:55 | URL | filth #- [edit]
 いつもネタとして使わせていただき、こちらこそお礼を述べたいくらいです。バーやカクテルについてあれこれ書いた時に、読み手にも実例があるほうが分かりやすいので非常に助かります。

 黒いのは、まさにその通りです。今回は別口のスピリッツを買ってしまったので、これを入手すべきかどうか検討中。でもダーティーメアリはかなり興味が沸きます。
 それにしてもいろいろと手のかかることをなさってますねえ。「他では飲めないものがここにはある」って感じがステキです。精進、精進。
2006.10.21 18:15 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
カルーアは私がカクテルを初めた初期の頃に購入した覚えがあります。

このカルーア、かなり甘いですよね。
甘いお酒が苦手な私はカルーアミルク・カルーアラテが精一杯です(笑)
なのであまり出番がありませんが今回のレシピの紹介を見て倖成さんオリジナルの【センシュアル・エリア】を作らせてもらおうと思ってます。

それと記事とは関係ないのですが
「ココナッツミルク」は缶詰などで売られてますが
開けてどれくらい日持ちするのでしょうか?
長持ちするなら一度購入してみたいと思うのですが…
2006.10.23 22:48 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
 「甘い」という感想は、私の周りでも多いです。カルーアは作られる過程において、サトウキビから作った中性スピリッツ(要はRum 【ラム】の原型ですね)と、砂糖をドカっと混ぜ込んでいるので、純粋なコーヒーよりは格段に甘くなってしまうのでしょうね。

 「ココナッツミルク」の保存期間は、う~ん、どうなんでしょう。私の場合、どんな缶詰でも、開けたら即効で空けてしまうので不明(汗)・・・掲示板で聞いてみてはいかがでしょうか(笑)。まあ、冷蔵庫という文明の利器があれば、密閉することでそれなりに持つとは思いますよ・・・って、ひょっとしてカルーアとまぜまぜしちゃう気なんでしょうか?
2006.10.23 23:54 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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