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Spirits その5 - 2倍の感動!!

Posted by 倖成卓志 on 29.2006 雄渾のスピリッツ 5 comments 0 trackback
 不思議なGin 【ジン】を見つけました。

 例の、酒倉庫(実名を挙げるわけにいかないので、これからこう呼ぼうかしらん)なお店で見つけました。

 Kingsbury と書いてあります。これだけでも「変だぞ」という代物です。どこが変なのかは後で書くとして・・・。

 で、ネットでちょっと調べたらとんでもない事実が浮かんできたので紹介します。
 まずは、そのお酒!

Victorian Vat Gin
【ヴィクトリアン・ヴァット・ジン】

ViVaGin

 最初に目を引いたのが、ラベル脇のこの文章。

プレート


 ばやけていて、ちょっと分かりづらいですが、
「DOUBLE JUNIPER 【ダブル・ジュニパー】」とあります。つまり、ジンの主原料であるジュネヴァ・ベリー(杜松【ねず】の実)が2倍ってこと!?
(余談:「ジュニパー」は英語、「ジュネヴァ」はオランダ語です。ジンのタイプで表現が異なるので、どちらでも正しいのですが、私のブログでは「ジュネヴァ」で統一しています)
 シトラス・フレーヴァー主体のジンが増えるなか、これは買いですよ・・・という誘惑に駆られていて、ようやく入手。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 製造元は、Kingsbury 【キングスバリー】社。度数は47度。
 製造元の、何が「変」なのかといえばこの会社、現在はロンドンに拠点を置く、モルト・ウィスキーの瓶詰業者なのです。
 蒸留所で作られたウィスキーをただ瓶に詰めるだけではなく、蒸留した日、蒸留所の地域および所有者、使った樽の種類と樽の番号、テイスティング・ノート、瓶詰めをした日までをラベルにしっかりと書き込むということで、非常に高い評価を持つ会社です。
 何で瓶詰め業者がジンを作ったんでしょうね?

 これが時代の趨勢?

 いわゆる「老舗」であっても、頑固一徹を貫き通すことが難しい時代なのかも知れませんね。
 ましてウィスキー業界は、たとえ非常に評価の高いウィスキーを作っていても、様々な事情で唐突に蒸留所が閉鎖したり、逆に今まで名の知られていなかったお酒がなんらかのイベントで世界中に評価されて一躍トップクラスに名を連ねたりすることもしばしば。と、考えると、大手の瓶詰め業者とはいえ(というか「だからこそ」、か)大変な苦労に見舞われているんだなぁ、などと深読みをしてしまいました。

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 話を戻しましょう。
 Victorian Vat というのは「ヴィクトリア王朝の樽」という意味です。
 イギリス本土で作られたジンを、遠征先のイギリス海軍の元へ送るときに、樽に入れて運ばせていたようです。その当時の方法を真似て、キングスバリー社が作った代物です。なので、写真ではちょっと分かりづらいですが、かすかに琥珀色をしています。


 余談:
 以前に、こんな会話をしたことがあります。

 私「ビールは麦を醸造したお酒で、ウィスキーは麦を蒸留したお酒。なので、極端に言えばビールを蒸留するとウィスキーになるわけですよ。ビール好きのオヤジと、ウィスキー好きのオヤジって、全然イメージが違うかも知れないけど、根本は一緒。だからビールしか飲まないオヤジが、何かのきっかけでウィスキーを飲んだら、そのままハマってしまうって話を聞くけど、全然不思議じゃないんですよね」
 某氏「おー。ああ、それでウィスキーの色も茶色いんだ」

 違います。ビールの色は確かに麦の色ですが、お酒は蒸留させると無色透明な感じになります。なのでウィスキーも元は無色透明なのです。
 昔、ウィスキーがまだ自宅で作られていて、業者もなかったような時代。とある地域でウィスキーが課税されることになって、住民たちがその収税吏の目をくらますために自家製ウィスキーをシェリー樽に詰め込んでひそかに山奥に隠しておいたところ、無色透明の液体は琥珀色に変化していて、味わいも蒸留酒独特のキツさが抜けてまろやかになったという。つまりあの琥珀色は、樽の色なのですね。

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 では、開栓。
 香りは・・・
 ?!
 ・・・では、ストレートでいただいて・・・
 ?!

 はっはっはっ・・・

 2ば~い、2ば~い(←古いな、この表現)

 香りが2倍、コクも2倍という感じです。口にする前からフワ~・・というより、ブワッと香りが漂ってきて、口の中ではクドくはないけど濃密な味わいと、やはり香りが充満。そして後口は、これが不思議なぐらいさっぱりしているのです。ジン特有の、悪く言えばムセるようなアルコール感はあまり感じられなくて、コクがすっと消える感じ。ただし、香りは充分すぎるほど残っている。ウィスキーの、香りは残るけど後味はまろやかという感覚は、やはり樽詰めがもたらす産物なのでしょうか?

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 では、いろんな飲み方で。
 Gin & Tonic 【ジン&トニック】
 何でも、本場英国の味わいが分かるとのことで、いただきます。

 ・・・はっ、はっ、はっ。

 次。

  ジン・バック

 Gin - Buck 【ジン・バック】
 基酒+レモン・ジュース+ジンジャー・エールですね。いただきます。

 ・・・はっ、はっ、はっ。
 って、こればっかですけど・・・いやぁ、笑うしかないですよ、これは。
 もうひとつ、

 Gin & Bitters 【ジン・アンド・ビターズ】

 リキュール・グラスにアンゴスチュラ・ビターズを6~7滴程入れて、クルクルと回してグラスの内面が染まったら、余分なビターズを振り払って、そこにジンを入れるカクテル。簡単ですが、カクテルの発祥ともいわれるこの一品は、倖成にとってフェイバリット、至宝のカクテルのひとつと認識している一品です。
 ちなみに画像がないのは、ジン・トニックは写す前に飲んじゃったから。で、こちらはビターズ用のリキュール・グラスが割れかかっていて撮るほどのものでもないから(というか、危ない)。
 で、いただきます。

 ・・・
 ・・・・・・はっ、はっ、はっ
  2ば~い、2ば~い(←しつこい)

 
 上記3種って、今までにも結構飲んでいたような気がするのですが。今まで一体何を飲んでいたんだろう、って疑心が沸きました。
 それほどまでに、違う!
 ジンを飲みやすくするカクテル・・・だと思ってましたが、それはシトラス・フレーヴァーというか、活性炭をかけまくって、結局はジンのキツさだけが残って香りがあまり残っていないようなジンの、そのキツさを解消しているだけだったんですね。
 これは、深い。
 ジュネヴァの香りを味わいながら、かつ、飲みやすいというのが上2つ。最後のは、意図的ではないにせよ、ジンの荒っぽさをむしろ強調したハード・ドリンカー向け。
 Bombay Sapphire 【ボンベイ・サファイア】 が、「ジンでありながら、ジンではない」のに比べると、Victorian Vat 【ヴィクトリアン・ヴァット】 は「ジンの古典」という感じですね。
 
 ジンが好き、という方で「ジュネヴァの香り、って何?」という疑問を抱いた方は是非、一度でいいので飲んでみてください。
 まず間違いなく、ジンに対する感性が変わります。

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 銘柄指定の、オリジナルです。あまり大したことはありませんが、


Viva - Martini 【ヴィヴァ・マティーニ】
基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:45度
グラス:カクテル・グラス

レシピ
[Victorian Vat] Gin 【[ヴィクトリアン・ヴァット] ジン】 15/16
Dry - Vermoute 【ドライ・ヴェルモット】 1/16

 Viva 【ヴィヴァ】は、イタリア語で「バンザイ」という意味です。「Victorian Vat」の頭2文字ずつを取ったシャレでもあるのですが。
 Dry - Mongomery - Martini 【ドライ・モンゴメリー・マティーニ】 と同じく、15:1にしてみました。ジンの香りが強いので、ヴェルモットの比率を高めても構わないような気がしたのですが、意外にもヴェルモットの複雑な味わいが色濃く残ってしまうので割合を減らしているうちに、ここまで下がってしまいました。ほとんどジンのストレートに近い代物ですが、ジンが苦手な人には「エグい」と感じる力強さが和らいでいるので飲みやすいかと。

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -
 
 忙しくて更新もままならなくて、お酒も全体的には減らない一方で、これだけが凄まじい勢いで減ってきました。すでに次のジンを購入済みで、下書きには取り掛かってはいませんが、またネタを増やして追い込んでる自分って一体?
 基本的に「ひとつ空くまで、次は買わない」主義の私なのに、お酒が中途半端に残った瓶が増えていってます。うーむ、もう少しだけでいいからヒマにならないかなぁ。




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むをっ、の、飲みたひ・・・。
だーいぶ面白いジンですねぇ。

個人的にはフリージングするとどうなるか気になるところです。
一般的にフリージングすると香りが鈍くなって味が丸くなり、キックだけ残るってパターンなんですけど、はてさてジュニパー2倍のジンは、どれだけフリージングに抵抗するのか。

それにしても、日本に入ってこないだけで、ジンの銘柄もバーボンに変わらないくらい(スコッチよりは少ないでしょうけど)あるんですねぇ。
僕もジン好きを自称するなら、こういうジンも試していきたいっすわ~。
2006.10.29 19:28 | URL | 神保銀郎 #- [edit]
なんだか記事を読んだだけで凄そうなGINですね~

「ジンの古典」と言って良いほどの味。
むちゃくちゃ試してみたいです。
以前紹介したネットの酒屋のカタログにもありました!
2300円ほどでそれほどまでに高くないですね。
是非購入してみようと思います。

私も友人に「GINバカ」と言われるほどのGIN好きなので
この記事を読んで試さずにはいられなくなりましたよ…ヽ( ´ー)ノ フッ
2006.10.30 23:17 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
>神保さん
 フリージングは・・・うーん、どうなんでしょう。というのも、これを書いた時点ですでに最後の1杯を飲み干してしまったので、これ以上回答のしようがないのです(ワォ!?) しかも香りを残したかったので、暗所での常温保存。冷凍庫にすら入れてないという、ほとんどボンベイ扱い・・・しまったなぁ、試せばよかった。

 いろんな本で見た中で、日本にあるかどうか分からないもので、いずれ欲しいと思っているものといえば・・・

 ☆Citadelle 【シタデール】。1999年にコニャックのガブリエル&アンドリュー社が販売した、フランス最古のレシピで作られたという、19種類ものボタニカルを使ったジン。

 ☆Tanqueray Malacca Gin 【タンカレー・マラッカ・ジン】。1999年発売。タンカレーが創業した1839年当時のオリジナル・レシピに基づいたジン。アロマが強いそうな。

 ☆Hendrick's 【ヘンドリックス】。スコットランドのウィスキー、ウィリアム・グラント社のジン。キュウリの香りがするとか、これのジン・トニックにはキュウリ・スライスを添えろとか・・・何だか訳の分からない代物。

 といったところでしょうか? 調べれば調べるほど、キリがないような気がするんですけど、それはそれで楽しいです。いずれ機会があれば、接してみたいジンたちでした。


>まっぴ~さん
 とにかく香りが凄いですね。値段でいえば、普通のジンの倍近いのですが、確かにビーフィーターのクラウン・ジュエル、タンカレーのNo.10と比較すればそれらと互角の値段ではありますね。むちゃくちゃ高いわけではない。
 飲んだ後もしばらく、香りが口の中で渦巻いていて、最初のうちはいつ香りが消えのだろうなんて考えるくらい(ちょいとオーバーかな)。なのでこれは買いですよ、他の意味も込めて。

 他とは言うまでもなく・・・カクテルですよ。
2006.11.03 20:26 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
おわー、やっぱりありましたか、タンカレー・マラッカ・ジン!
実はそれ、今から4~5年前に飲んだことあるんですよ。
でも、飲んだのはそれっきりで、最近見てないから欲しいなーって思ってたところでした。

普通のタンカレーと違ってアルコールの甘みが出てて、スパイシーな香り、ロンドンバーニングみたいな感じだったように思うんですが・・・。
ともかくキレのいいタンカレーとはまったく別の飲み口でしたわ。

もう日本には入ってないんですかね?
2006.11.03 22:20 | URL | 神保銀郎 #- [edit]
 日本にあるのかどうか、正直分かりません。
 というのも、ベルギーの直営レストランにしかないはずのシメイ・ビール(黒)が普通にネット販売されていたり、イギリス本国にしかないはずのゴードン・ジンのオリジナル瓶(緑色)があったりする国ですから。
 飲んだことがあるというのなら、きっとどこかにあるとは思うのですが・・・。うーん、情報網を広げて探してみます。
2006.11.10 21:03 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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