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寒中に嗜む酒(2)

Posted by 倖成卓志 on 09.2006 特集 4 comments 0 trackback
 第2回目は、冬に「飲まない酒」という話から。

 日本での、冬のお酒といえば「熱燗」でしょうか。でも、その話題ではありません。

 夏のお酒といえば? やはりビールでしょうね。で、冬になるとあまり飲まなくなりますね。
 「あまり」というのは、現代では暖房施設が充実していて、ビルやお店や部屋の中は充分に暖かく、冬でもアイスクリームなどを食べる時代です(現に昨今のアイス業界では、冬だからといって売り上げが急激に落ち込むことはありません。むしろ、夏であっても温度差が少ない日のほうが売り上げが落ちる傾向にあるようです。余談でした)。
 では、何故冬になるとビールをあまり飲まなくなるのでしょう?


 そんなの当たり前じゃないか、と思った方へ。
 なぜ「当たり前」なのでしょう? 誰が決めたのです?

 ある本で、こんな内容の記事を見つけました。
「日本ではビールを冷やしすぎる。冷やせば冷やすほどいいと思っている」
 はてな? と思った方は、実は日本人としては「まともな」感性の持ち主ですね。
 「ビールって冷やすものじゃないの?」
 その通りです。ただし、「日本では」です。西洋では、「あまり」冷やしません。


 とあるバーで、こんな会話をしたことがありました。
私「やはり夏になるとビールは出ますか?」(注:「注文が増えますか」という意味)
バーテンダーさん「そうですね。『とりあえずビール』という方が多くなりますね」
私「ビールを冷やして飲むのは日本人だけだ、って話を聞いたことがありますよ。冷えてないビールって、置いてあります?」
バーテンダー「ええ、時々『冷えてないビールを下さい』というお客様がおられるので、うちでは冷蔵庫に入れてあるのと入れてないのを半々にして置いてます」
 なぜ「冷えてないビールがいい」という人がいるかというと、結局ビールとは「麦の蒸留酒」なので、麦の香りを堪能したいということなのですね。

 ここで、「ビールを冷やして飲むのは、ビールのことが分かっていない証拠だ」と卑下してみせるのは簡単なのですが、ここで一歩踏み込んで、「何故、日本人はビールを冷やして飲むのか」という点にスポットを当ててみたいと思います。

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 烏龍茶を冷やして飲むのは日本人だけ。

 アイス・コーヒーやアイス・ティーを発明したのは日本人?

 ビールを冷やして飲むのも、日本人。



 これらの説には創作めいた部分が感じられますが、それはそれとして、日本人には確かに飲み物をやたらと冷やす傾向にあります。夏は暑いから? でもそれだけなら、他の国でも飲み物を冷やして飲むことが主流になってもおかしくない。
 結局、「蒸し暑い」からでしょうね。
 日本では昔から消夏法(【しょうかほう】。夏を乗り切る方法)のひとつとして「熱いお茶を飲む」というものがあります。身体が中から熱くなってきますが、意外にも体がすっきりとします(ってもう冬間近でこんな方法を書いても、実行できるのは来年になっちゃいますが)。

 「すっきり」がポイントではないかと、思うのです。刺激があるのかないのか分からないような、蒸されている状態から、はっきりとした「刺激」を求めるために、思いっきり冷やす。冷やして飲む。「あー、生き返る」って叫んじゃう・・・ってことは、つまりそれまでは死んでいるのと大して変わりがないってこと?

 正直、西洋においても缶や瓶のビールは冷やすようですし、コーヒーも熱いのが主流とはいえ、アイス・コーヒーをまったく飲まないわけじゃないようです。
 日本人は「冷やした」ビールを飲むのが好きなのだから、それが文化として根付いているのだから、何ら恥じる必要はないと思うのですが、いかがでしょうか?

 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 何だか違う方向に走ってしまいましたが・・・。
 あまり冷えてないビールも、それはそれでとっても美味しいものです。麦の香りがする、コクが感じられる、ホップの刺激が心地よい。なので、じっくりとお酒の味を楽しむひとつとして、ビールをゆっくりと飲むというのもいかがでしょう。
 もちろん、これからの冬の季節に、ですよ?


SUNTORY The PREMIUM MALTS
 【サントリー・ザ・プレミアム・モルツ】


PREMIUM MALTS


 私が現在の日本において、最も優れていると思っているビールです。
濃厚なのにクドくなく、ホップの香りも感じられるのに苦味がまとわりつかない。こういうのをコクがあって、キレがあるというのでしょうね。絶妙な味わいといえるでしょう。
 2005年、06年のモンド・セレクションで金賞に輝いています。まあ、それはそれとして(本当に旨いかどうかは権威なんて関係ないという考えです、私の場合)。
 日本のビールは大抵、コーン、スターチが混入されていて、かつホップは抑え目にして軽快な飲み心地を前提にしているようです。蒸し暑くて飲み物が喉を通りにくい環境のせいもあるのでしょうね。
 「プレミアム・モルツ」は、二条大麦と、ビールの源流であるチェコのハラタウ・ホップとザーツ・ホップを使い、麦汁を二度煮沸させる「ダブル・デコクション製法」と、ホップをタイミング良く投入する「アロマ・リッチ・ホッピング製法」という技術で、大麦とホップの旨みをより一層引き出しているようです。水も、丹沢水系の地下清流水。ビールに使う水で、日本でここまでこだわるのは珍しいことです。
 醸造家は、これをもって世界のビール業界にもよく知られるようになったという山本隆三氏。かなりの人物のようですね。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -

 上記のビールが好きだからといって、他のものに全く手を付けないのも何とも偏狭な話なので、スーパーで見つけた「面白そうなもの」を2つほど。

KIRIN まろやか酵母

 まろやか酵母


 日本のビール醸造の過程で必ずといってよいほど行われている「濾過」を行っていないというチルド・ビールです。濾過を行う理由は、酵母を残しておくと爽快感が失せるとのことで、その濾過を行わないことで「日本の」ビール特有の爽やかさを欠く代わりに、下面発酵ビールの持つ「深い味わい」を狙った製品のようです。
 味は・・・まあ、ビールです。うん、ビールだ。
 誤解のないように書き加えますと、私はビールの中ではベルギー・ビールのような「強い」ビールか、「かなり味わいの深い」ビールを好みとします。
 この、まろやか酵母は確かに「日本」の中では充分に「味わい深い」ビールです。少し甘みも感じられて、非常に飲みやすい。近頃、発泡酒や第3のビールなる代物の飲みすぎで、ビール本来の味を忘れてしまっている方は、是非ともこれを飲んでもう一度、ビールとはどういうものなのかを確認してみるのもいいでしょう。


YEBISU 琥珀ヱビス

YEBISU琥珀


 ヱビスは、好き嫌いのはっきりしているビールですね。コクがかなり強いので、好きな人は「ヱビス以外はビールじゃない」と言いますし、嫌いな人は「ヱビスはクドいだけ」なんて言ったりしているのを耳にします。
 なんでこんなに違うのかといえば、製法などがさまざまに異なるのでしょうが(詳しくは知りませんが)、日本では伝統的にチェコのホップを使うのに対して、ヱビスはドイツ・バイエルンのホップを使っているのが特徴。他に、製造過程で麦芽を煎ったりしているのでこの辺りに違いが出てくるのかも知れませんね。

 今回の「期間限定」の「琥珀ヱビス」は、味わいとしては「さらに強い」という印象です。ますます好き嫌いがはっきり分かれそう。色も濃いですし、香りも強い。じっくりと飲むタイプといえるでしょうね。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 夏でもないのにビールの話題ですか?!
 ・・・ってな感じですが、まあ、近頃は居酒屋でもバーでも暖房機器が充実しているので、あえて今までの固定概念を打ち破って、窓から外界へ舞い降りてゆく雪の模様を眺めながら、「冷えてない」ビールでゆっくりとした時間を過ごすというのも悪くないかも知れませんよ?



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ひょえー、ビールの世界に踏み出しましたかー!
うーん、だけど冷えてないビールという感覚、分かります。実は僕も冷えてないビール派なので。

おっさんになった証なのか、もはやビールをジョッキでガバガバ飲む、といったようなことには興味ないんですねぇ。
そんなことしても疲れるし、暴飲暴食の魔の手にかかってしまうし・・・。
それよりは常温(よりちょっと冷えてる?)のギネスをゆ~っくり飲む方が好きです。

そういえば去年の夏、盆過ぎで涼しくなってきた頃の海水浴場は海の家、「今日は暑くないから、冷やしてないビールあるかい?」って聞いたらヘンな顔されました。
ま、バーじゃないんだし、お酒の意識はその程度なんだろうと諦めて、買ったビールを放置してから飲んだ記憶があります。

冷えてる云々に関しては、日本は昔から水に恵まれてて、それだけで爽快感を感じるのが難しいんじゃないかって感じました。
ヨーロッパなんかだと、水自体が貴重だから、それだけで爽快感があったんじゃないかと。
人間、ナンボ快感でも、なれてしまうもの。ただの水じゃなくて、冷えた水じゃないとダメだった、ということなんじゃないですかね?
2006.12.10 08:17 | URL | 神保銀郎 #tpujIlOc [edit]
 ギネスもCMにかなり力を入れていますね。「クリーミーな泡」をいい感じに表現しているのがステキだったりします。あれもかなり香りが強くて、聞いた話ではギネスの工場は前を通るだけですぐに「あ、この香り。そうか、ここで作ってるのか」と分かるとか。


>水に恵まれていて、それだけで爽快感を感じるのが難しいんじゃないか

 そうかも知れませんね。炭酸飲料がかなり流行したのも、昨今のお茶ブームも、水だけの刺激や潤いだけでは満足しきれなかったからかも。
 そういえば、蕎麦職人の方はかなり「水」にこだわりますね。酒造りに関してはどこの国でも水にこだわりますね、直接口にするから。でも、食べ物を作るのに水にこだわるという話はあまり聞きませんね、ミネラル・ウォーターを使うとかその程度で(単に私の情報不足の可能性大ですが)。蕎麦を茹でるという、直接は口にしない部分にまでこだわるというのは、やはり「水はどこにでもあるものだ」という前提が心の中にあって、「だからこそ、こだわる」からなのでしょうか。
 考えてみれば、贅沢な話ですね。
2006.12.10 11:50 | URL | 倖成 #- [edit]
こんにちわ
ビールのお話面白かったです
あたしはビールはほんのちょっとしか飲めないんですが
エビスの黒なら1本飲めます^^v
琥珀エビスはまだ飲んだことがないので
今度買ってみます
2006.12.10 13:55 | URL | fey #yqORHH8Q [edit]
 ビールを苦手とする人が、実はかなり多いことに酔っ払い諸君(特に男性)は気付いていないものです。
 でもヱビスが好きって、なかなか剛毅ですねえ。黒は黒麦芽の香りが特に優れているので、冷暗所に置くか、あるいは冷蔵庫でも弱設定にするのがベストですね。
 琥珀は期間限定品なので、急いでね。
2006.12.10 14:33 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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