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Cocktail - 第4回 美少年

Posted by 倖成卓志 on 26.2006 悠久のカクテル 0 comments 0 trackback
 近頃、「イケメン」が流行している。どうも気に食わない。別にひがんでいるわけではない、決してない。
 男色の趣味はカケラもないが、神話や小説などに登場する美少年には惹かれるものがある。本人が意識していないせいもあるだろうか(たまに意識的にそれを利用して自業自得となる話もあるが)。
 私がイケメンと呼ばれる連中を気に入らないのはこの辺りかも知れない。イケメンは自分の美貌(?)を武器にしている感がある。天性の力を利用してはいけないとは言わないが、少なくともTVに出てくる連中は驕り高ぶりが見えすぎる。それはさておき。
 美少年の物語は大抵の場合、ハッピーエンドとはならない。悲話が伴う。だから女性だけでなく、男性も惹かれるのかも知れない。
 ギリシア神話に Adonis 【アドニス】 という美少年が登場する。フェニキアの王・キニュラスとその娘・ミュラの子。彼を愛したのは有閑マダム・・・ではなく、冥界の女王・ペルセポネと美の女神・アフロディテ。ところがこのアドニス、狩りに熱心で女神たちのことには気付かない。
 あー、もったいないと思った人は手を挙げて。
 話を戻そう。ペルセポネとアフロディテは結局裁判で、1年の3分の1ずつをアドニスと暮らす権利を得た。残りの3分の1はアドニスの自由とした(アドニスは翻弄されているだけである。ギリシア神話の神様たちは身勝手である)。ところがアフロディテだって女の子(?)、好きな男の子とはずーっと一緒にいたい。裁判なんて関係ない。理屈なんて関係ない。だって好きなんだもん 。これにブチ切れたペルセポネ、アフロディテの愛人だったアレスをそそのかした。「アフロディテってば近頃、人間の男の子にご執心ですわよ」。アレスもまたブチ切れて、凶暴な猪にアドニスを襲わせ、殺してしまった。
 この時、アドニスの身体から流れ出た血から咲いた花は、風に吹かれれば散ってしまいそうな可憐な様子から アネモネ【風の花】 と名づけられたという。
 そしてアフロディテは泣き崩れ(これでアフロディテがブチ切れてペルセポネに復讐を誓ったりしたら昼ドラなんだけど、さすがにそうはならない)、ゼウスに「アドニスを暗い冥界に置くのはかわいそう。せめて夏の間は私の傍において欲しい」と願ったので、アネモネは夏に咲くのだという。

カクテル・赤色

Adonis
基酒:Sherry 【シェリー】
技法:ステア
度数:16度
レシピ
Dry - Sherry 【シェリー】 2/3
Sweet - Vermoute 【スィート・ヴェルモット】 1/3
Orange - bitters 【レモン・ジュース】 1dash.

 Sherry 【シェリー】 は、これの説明だけで1章取れるほどですが、簡単に。スペイン・アンダルシア地方の南西にあるヘレスという町とその周辺のみで作られる酒精強化ワインのこと。普通に作ったワインに、そのワインに使った葡萄を使って作ったブランデーを混ぜて酒精を強化したもののことです。日本では Fino 【フィノ】 や Oloroso 【オロロソ】 などのタイプが有名で、ちょっとした Bar 【バル】 (スペイン風居酒屋)形態の店なら置いてあると思います。
 前回にも出た、Vermoute 【ヴェルモット】 も簡単に説明を。
Vermoute というのは西洋の薬草酒のことです。これはアロマタイズド・ワインとも呼ばれるのですが、簡単に言えば、ワインに薬草エキスを混ぜ込んだものです。
 Vermoute と呼ばれるものは大きく、ドライとスィートに分かれます。ドライが辛口、スィートが甘口。
 で、有名なメーカーとしてはイタリアの Cinzano 【チンザノ】 、同じくイタリアの Martini 【マルチニ】 、そしてフランスの Noilly Prat【ノイリー・プラット】。他には Carpano 【カルパノ】 とか Lillet 【リレ】 などもありますが、量販店ではなかなか手に入らないでしょう。


 で、ここからがカクテルの不思議。
 Sweet - Vermoute 【スィート・ヴェルモット】 を、Dry - Vermoute 【ドライ・ベルモット】に変えてみます。

カクテル・茶色

Bamboo
基酒:Sherry 【シェリー】
技法:ステア
度数:16度
レシピ
Dry - Sherry 【シェリー】 2/3
Dry - Vermoute 【ドライ・ヴェルモット】 1/3
Orange - bitters 【レモン・ジュース】 1dash.

 Bamboo 【バンブー】 とは竹のことです。なぜ竹なのか。実は1889年に横浜のホテル・ニューグラウンドの前身、横浜グランドホテルが創業したとき、チーフ・バーテンダーだったルイス=エビンガーが考案したとされています。彼には竹が日本の象徴に映ったのでしょうね。
 ちなみに別名は Amour 【アモール】 。意味は「愛」・・・となると、 Adonis 【アドニス】 と無関係ではなくなって、ちょいと面白いとは思いませんか?



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