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寒中に嗜む酒(3)

Posted by 倖成卓志 on 24.2006 特集 4 comments 0 trackback
 カクテルを作るときには、基本的に氷を使います。シェークでも、ステアでも。
 例外はビルド。そして、ショット・グラスを使ったカクテルでは、氷は使いません(そういえば日本のカクテル・ブックで、ショット・グラスのカクテルってほとんど載っていませんね・・・)。

 では、冬に飲むカクテルは、ビルド及びショット・グラス系以外にはないのかといえば、そんなことはありません。

 冬の定番カクテル!
 
 某居酒屋の「組長」に、「日本酒のお燗以外で、冬に飲むお酒。洋酒で思い浮かぶものと言ったら?」と質問したところ、真っ先に回答を得たのがこれ。
 掲示板「バッカスの集い」で、会話の中にも登場した

HotButteredRum


Hot - Buttered - Rum
 【ホット・バタード・ラム】


基酒:Rum 【ラム】
技法:ビルド
度数:14度
グラス:耐熱型タンブラー
レシピ
 Rum (dark) 【ラム(ダーク)】 45ml
 角砂糖 1個
 バター(角砂糖大) 1片
 湯 適量

 ラムのお湯割りです。タンブラーをあらかじめ温めておきましょう。角砂糖を入れたら、お湯を少し入れて溶かします。その後にラムを入れましょう。ラムはホワイトではなく、ダークを45ml(ダークについては後半で)。それからお湯を注いで軽くステアしたら、角砂糖ほどの大きさのバターをそっと浮かべます。後は好みによって、クローヴ(丁子【ちょうじ】)を浮かべるのもいいですね。



 同じく掲示板で登場した名前が、

Hot - Buttered - Rum - Cow
 【ホット・バタード・ラム・カウ】


基酒:Rum 【ラム】
技法:ビルド
度数:9度
グラス:耐熱型タンブラー
レシピ
 Rum (gold) 【ラム(ゴールド)】 30ml
 Rum (dark) 【ラム(ダーク)】 15ml
 角砂糖 1個
 バター(角砂糖大) 1片
 牛乳 適量

 お湯の代わりに、温めた牛乳を使います。牛乳はすぐに温度が上がるので、湯気が立ったぐらいで充分です。また、角砂糖を入れると甘口になるので、好みによって抜いても良し(私はむしろ砂糖を増やして、かなり甘めに仕上げます)。
 ゴールド・ラムとダーク・ラムの比率は厳密である必要はありません。これも好きなように変えちゃいましょう。



Tom & Jerry
 【トム・アンド・ジェリー】


基酒:Rum 【ラム】
技法:ビルド
度数:10度
グラス:耐熱型タンブラー
レシピ
 Rum (dark) 【ラム(ダーク)】 30ml
 Brandy 【ブランデー】 15ml
 砂糖 2tsp.
 卵 1個
 湯 適量

 某アニメとは関係ありません(笑)。アメリカ南部で飲まれているホット・ドリンクスです。元々はクリスマスにしか出されない、伝統的で儀式的な飲み物だったようですが、滋養強壮効果が広く知られ、冬であれば普通に飲まれているようです。手順がちょいと面倒です。

 1.卵を卵黄と卵白に分けます。タンブラーは温めておきましょう。

 2.ボウルなどに、卵黄と砂糖を入れ、よく泡立てます。卵白も別で泡立てておきましょう。両方をそれぞれ泡立てたら、一緒にします(卵を分離させずに砂糖を入れてもうまく混ざりません。必ず別々で泡立ててください)。

 3.タンブラーに、砂糖入り卵黄+卵白、ラム、ブランデーを注いで、軽くステアします。その後に、お湯を注いだら出来上がりです。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 さて、
 ラムは大きく3つに分類されます。分け方も2通りあります。
 色の場合は、ホワイト・ラム、ゴールド・ラム、ダーク・ラム。味の場合はライト・ラム、ミディアム・ラム、ヘヴィ・ラムです。
 
 まず、サトウキビからを絞って砂糖を抜き出し、残った糖蜜を発酵・蒸留させます。
 (余談ですが、砂糖を抜かずに絞る製法もあります。Agricole 【アグリコール】 と呼ばれますが、J.Bally 【J・バリー】 以外ではほとんど見かけないという極稀な代物です)
 このとき、加水して連続式蒸留器で蒸留し、樽で短期熟成させたものがライト・ラム
 加水せずに単式蒸留器で蒸留させ、3年以上の樽熟成を経たものがヘヴィ・ラムになります。
 ミディアムの製法はさらに2つに分かれます。
  ①加水せずに連続蒸留器を使い、樽で短期熟成させたもの。
  ②ライト・ラムとヘヴィ・ラムを混合させたもの。


 色は、ライト・ラムそのままの場合は、ゴールド・ラム。これにフィルターをかけて雑味を省いたものがホワイト・ラム(参照:Spirits その4 - 都会のラム)。ヘヴィ・ラムはたいてい、ダーク・ラムとなります。
 ただし例外もあります。ホワイト・ラムにカラメルを添加してゴールド・ラムとして販売されていたり、ゴールド・ラムにカラメルを添加してダーク・ラムとして販売されている場合もあります。あくまでも色の問題なので買い手を騙しているわけではないのですが、特にダーク・ラムを買うときには注意が必要です。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 今回使ったラムは、「ラムの貴婦人」こと、

NEGRITA(dark)


NEGRITA
 【ネグリタ】


 製造元はBardinet 【バーディネ】社。度数は44度。
 これは、正確にはダーク・ラムではなく、ミディアム・ラムに属します。西インド諸島にあるマルティニーク島で蒸留したラムの原酒を、ワインの産地として知られるボルドーにあるバーディネ本社に運び込まれ、熟成させます。
 ラベルはこんな感じ。「黒人の娘さん」を意味するネグリタの、まさにトレード・マークがとってもキュートです。

NEGRITA(dark)(label)


 ラムの語源は、rumballion 【ランバリオン】。イギリス・デボンシャー方言で「乱痴気騒ぎ」という意味です。バルバドス島(一説ではプエルトリコ)でこのお酒を飲んで乱痴気騒ぎをしている現地の人たちを見たイギリス人たちがそう名付けたようです。
 ラムは、グラスに注ぐだけで香りが立ちます。顔を近づける必要がないぐらいに、漂う芳香。そして一口飲めば、強烈なコクが喉から臓腑を駆け巡り、一気に身体を火照らしてくれます。
 これは・・・来ますヨ。コクがあるのに飲み口にキレがあるので、勢いに任せてストレート、2杯目に手を付けてしまうと、あっという間に酔いの境地。ポッポポッポと身体が温まって、いつしか眠気に襲われていきます。
 ちなみに、ネグリタには「ダブル・アローム」という上位種があって、こちらは香りが2倍立つとのこと。多分、そのうち手を付けるんじゃないかな、と、そんな誘惑に駆られてしまいました。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 寒中に嗜む酒、第3弾。
 本来はLEMON HART DEMERARA 151 【レモン・ハート・デメララ・151】を予定していたのですが、売り切れで急遽変更。そして奇しくも、まっぴ~さんのブログと同じ展開?!
  ビール → レモン・ハートだったらホントに同じ展開になっていた。うーん、家でカクテルを作る(かつ、スピリッツにも関心がある)人間の考えることって似てるのかも、ちょいと不思議な気持ちでした。
 まあ、特集の最終章(2回か3回後)は同じにはならないでしょう、きっと、多分・・・・(同じになったら、それはそれで日本の飲酒意識に新しい風をもたらすことが出来るんじゃないかなと思うんですけどね)


 それにしても、ブログ・ルポさんで、
「おすすめカクテル」「リキュール【アルコール】」「ジン・ウォッカ・テキーラ【アルコール】」「ウィスキー・ブランデー【アルコール】」「ワイン・ラム酒【アルコール】」「ビール・発泡酒【アルコール】」
 と、お酒だけで6分野に跨ってしまいました。我ながらいろんなものを題材にしているなあ。
 これでもまだ、カクテルだけでも、紹介したい&作って飲みたい&アレンジしてみたいという、定番ものの半分ぐらい(いや、まだ1/3ぐらいかな?)をようやく扱ったところで、定番以外のものを見つけたりとか、新しい酒が出てきたりと、いろんな出来事に遭遇するのが面白い。仕事が忙しすぎて、買う暇も調べる暇もないってのはキツいなあ、いくら趣味とはいえ(これで給料がマトモだったり、賞与がキチンと出てたり、労働時間が法定範囲内だったりしたらまだ救いはあるのでしょうが)。
 ビール、ジン、ラムでまたまた新しい品種を見つけました(ワインは常に新しいものが出てきますが)。酒造業界の動きも見逃せませんね。



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RUM
RUM
カクテルを作る中で2番目に出番の少ないスピリッツ。
なので使うのはもっぱらホワイトラム。
なので紹介されているカクテルを作ろうと思ったけれども作れず(泣)
次はダークラムを購入する予定です。
ダークだとマイヤーズがメジャーですがどうなんでしょう?
何か情報があれば教えてくださいm(_ _)m
2006.12.26 22:02 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
 Myers 【マイヤーズ】は日本では微妙な評価を持つラムですね。女性には人気があるみたいです、お菓子の材料として。
 一方で、99円ショップとかで売られているので(値段は200mlボトルで670~680円ぐらいだと思いましたが)「こんなところ(に置いてあるもの)のなんて、大したもんじゃないだろ」というような会話を耳にしたことがあります。簡単に入手できる代物に対して、低く評価するクセが日本人に根付いているのは何故なんでしょうね?

 実際は、ジャマイカの砂糖農園の経営者、フレッド.L.マイヤーズが1879年から作り始めた本家本元のダーク・ラムです。そのうえ、イギリスで8年間熟成してあるので(熟成にはジャマイカよりもイギリスの気候の方が適しているため)、質は決して劣りません。
 最も、私もダーク・ラムに関してはあまり知らないので、これから経験を積んでいく感じです。

 ところで、「二番目に出番が少ない」ってことは、出番の多い順だと「ジン、ウオツカ、ラム、テキーラ」って感じなのでしょうか? ちなみに私の場合は「ジン、ラム、ウオツカ、テキーラ」だったりします。
2006.12.27 23:51 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
マイヤーズはメジャーなだけでなく正統派のダークラムなんですね。
実際私もよく見る酒はあまりたいした物でないと判断しがちなんですが何故かというとそういう物には安い物が多いからだと推測しています。
日本人は安い=大したことがないと思うことが多いようでそれが原因ではないかと思います。

2番目に出番が少ない ですが
仰るように
ジン・ウォッカ・ラム・テキーラの順です。
減り具合から見ると明らかにラムよりウォッカが多いのが分かります。
結構ラムを使ったカクテルは知らなかったりするんです(;´▽`A``
2006.12.29 22:13 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
 データベース内のカクテルがだんだん増えてきて、簡単に探し出すことのできる「検索室」を作る予定なのですが・・・時間がなくてまだまだ出来てないです。これが出来ると、探索がより容易になるはず。ベース別カクテルも探しやすくする予定。自分でも検索したいので(苦笑)。

 ラム・ベースは意外と多いです。ただどういうわけか、よく見かけるのはDaiquiri 【ダイキリ】X.Y.Z.【エックス・ワイ・ズィ】Cuba - Libre【クバ・リブレ】ぐらいですね。認知度が低いのかな。
 El - Presidente 【エル・プレジデンテ】Santiago 【サンチァゴ】とかが結構好きだったりするんですけどね(どちらもデータベースに入ってますが、度数は高いです)。
2006.12.30 17:07 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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