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Cocktail - 第17回 クランベリーだけが果物というわけじゃない(Cranberry Are Not the Only Fruit) (その2)

Posted by 倖成卓志 on 17.2007 悠久のカクテル 4 comments 0 trackback
 前回の続きです。

Cape Codder



Cape - Codder 【ケープ・コッダー】

基酒:Vodka 【ウオツカ】
技法:ステア
度数:13度
グラス:ハイボール・グラス

レシピ
 Vodka 【ウオツカ】 45ml
 Cranberry - Juice 【クランベリー・ジュース】 適量

 最後にライムの輪切りをグラスに飾って出来上がり。家で作るときには、面倒であればライムを飾る必要はありません(レモンと比べてライムは案外割高なのです)。
((追記:クラッシュ’ド・アイスを詰め込んでください))

 実に簡単に作ることができるカクテルですね。この場合、これらの材料を直接グラスへ注いで、マドラーなどでステアすれば構わないので(実際、ミキシング・グラスを使わずに直接グラスでステアする方法は、一流のバーでも普通に行われています)、材料さえあれば誰でも作ることができます。

 さて、

 Cape - Cod 【ケープ・コッド】とは「コッド岬」という意味で、マサチューセッツ州から大西洋に突き出た、全長約105kmほどの半島の最先端にある岬のことです。世界有数のタラの漁場であることから、「タラ岬」とも呼ばれています。現在ではアメリカ有数のマグロの漁場で、日本にも多く輸出されているようです。
 ケープ・コッダーは、「ケープ岬のもの」という意味ですが、マサチューセッツ州がアメリカ国内でも有数のクランベリーの産地であり、U.S.A.クランベリー・マーケティング協議会の本部がある州でもあるので、製作者の頭の中でイメージが繋がったとしても、何ら不思議はありませんね。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 ところで、オレンジ・ジュースやグレープフルーツ・ジュースは果汁100%にこだわる私ですが、クランベリー・ジュースに限っては果汁30%弱程度のものをお勧めしています。
 というよりも、クランベリー100%のジュースは存在しません。
 日本で売られているものは20%~30%程度です。前回も冒頭で書きましたが、酸味が強すぎて生食できない果物なので、生[き]のままで飲むこともできません。アメリカには果汁50%のジュースもあるようですが、おそらくは恐ろしいまでに酸味が強いんじゃないかな、と思いますが・・・興味はあります。

 ということは、たとえば20%のクラベリー・ジュースを使った場合、50%のものに比べて味はずっと薄いはずですよね。クランベリーをもっと生かしたいと思ったら、クランベリー・ジュースの割合は、レシピの比率よりも弱冠多めにしたほうが良いでしょう。上記のCape - Codder 【ケープ・コッダー】も、果汁比率が低いクランベリー・ジュースを使う場合にはウオツカを35ml~40ml程度に抑えてしまっても構いません。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 さて、話を戻しましょう。
 名前と見た目はいいんだけど・・・というものをひとつ。

RedRuby


Red - Ruby 【レッド・ルビー】

基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:27度
グラス:カクテル・グラス

レシピ
 Gin 【ジン】 3/5
 Dry - Vermouth 【ドライ・ヴェルモット】 1/5
 Cranberry - Juice 【クランベリー・ジュース】 1/5

 「赤いルビー」という意味です。指輪を添えた写真を撮りたかったなぁ・・。
 それはそれとして、ルビーはコランダムという鉱石で、日本では「紅玉」とも呼ばれ、ダイアモンドの次に硬い宝石です。
 ちなみに同じコランダムでも、青い色のものはサファイアと呼ばれます。ルビーとサファイアは、いわば兄弟のような関係にあります。

 余談ですが、シャーロック・ホームズの作品で『青いルビー』というものがあります。『青い紅玉』と訳されることもあります(”紅”なのに”青”とはこれいかに? 答えは最後に)。しかし、上にも書いたように、青いルビーとはすなわちサファイアのことなんですね。原題は『The Adventure of the Blue Carbuncle』で、上記の矛盾を知っている訳者は『青いガーネット』と訳することもあるようですが、実はここで登場する紅色の宝石は中国で発掘されたことになっているのです。
 ガーネットは柘榴石【ざくろいし】と呼ばれていて、やはり赤い色が特徴です。7種類もあり(ガーネットというのはこれらの宝石の総称なのです)、世界各地で産出される宝石なのですが、中国では産出されないのです。やはり矛盾が生じてしまうのです。
 単純な疑問として「carbuncle」とは何かと聞かれると、紅色の宝石の総称なのです。日本で「紅玉」という場合も、一般には「ルビー」を指すものの、やはり紅色をした宝石の総称なのです。ガーネットも「紅玉」の一種なのです。そもそもこの言葉の冠に「blue」と付けること自体がおかしいのです。となると、答えは簡単ですね。

 ジョークなんですよ、作者であるアーサー=コナン=ドイルの。


 話がそれてしまいましたが、この奇妙な比率は、一度試してみると分かります。クランベリー・ジュースを抜くと3:1のDry - Martini 【ドライ・マティーニ】なのです。不思議なくらい、クランベリーの酸味も香りもかき消されてしまい、ピンク色のドライ・マティーニといった感じです。
 名前も見た目もいいのですが、味としてはもう一歩といった感じです。駄作覚悟で作ってみるのも経験かなと思います(もう少しいじれば、良いカクテルになりそうな予感はありますね)。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 花のカクテルをひとつ。


Poinsettia 【ポインセチア】

基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:32度
グラス:カクテル・グラス

レシピ
 Champagne 【シャンパン】 1/2
 Cranberry - Juice 【クランベリー・ジュース】 1/2
 Grand Marnier (Cordon Rouge) 【グラン・マルニエ(コルドン・ルージュ)】 1tsp.

 グラン・マルニエは、最後にフロートさせます。うっすらと金色の膜ができるはずなのですが、うまくいかなかったので写真は断念(近頃、技量が落ちていることを実感してます。ブランクって怖い。精進が必要ですね)。
 「ポインセチア」は、トウダイグサ科の植物で、艶やかな赤い色が特徴です。でも、あの赤いのは花びらじゃなく杯状花序と呼ばれるものだそうです(植物学は詳しくないので省略)。
 赤い花と緑の葉が、クリスマス用の鑑賞植物としての人気を不動のものとしています。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 さあ、クランベリー・ジュースもかなり減ってきました。でもまだ終わりじゃありません。まだ、とどめの二つが待っています。
 私のクランベリー・ジュースもあと1回のカクテル分しか残ってないので補充してきます。オリジナルを狙っていますが、うまくいっていないので、次回までに書けるかどうか不安です。まあ、出来たら出来たで久々に「オリジナル・カクテル奮闘中・・・」が復活することができるので、それも良しかな。

 それにしても、クランベリー・ジュース。”甘くない”ジュースや”無糖”を謳ったコーヒーなどが増えている現状、”甘い”ジュースとともに酸味系のジュースがかなり減っているなかでの登場は心強いものを感じます。
 そのまま飲んでも美味しいです。”酸味”ってこれだ、って感じで。

 桃色の新カクテル、狙いっ!(期待せずに待てっ、とか言ったりして)



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1つのジュースにスポットを当てて、作るカクテルいいですねー(^^)倖成さんのHPを見ていると、飲みたいカクテル候補が増えてしまいますf(^^);クランベリー編とどめの2つ、期待しています♪
2007.06.18 00:42 | URL | nao. #- [edit]
 クランベリー・ジュースを1本消費したくて書いてみた今回の特集。探せば結構あるもんですね。副材料からのアプローチってあまりないので、調査と創作がとても楽しいです。優秀なのも駄作なのもひっくるめて。
 とどめは2つですが、4つほど登場の予定です。早ければ日曜日までに書き上げたいと思っています。
2007.06.20 21:19 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]
クランベリーを使ったカクテルってこんなにあるんですね~
実はクランベリーを使ったカクテルを作っていて【レッド・ルビー】を偶然作っていました。
多少比率は違いますが倖成さんの言われるクランベリーの味がかき消される現象は私も体験しました。
逆に考えるとドライマティーニなのに色がついてると言うところがおもしろいかもしれませんね。

【ケープ・コッダー】 は氷なしで作るんでしょうか?
一回作ってみようと思ってます♪
2007.06.23 11:43 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
 適当に作っていたら、実はそのレシピに近いカクテルがすでに存在しているのを発見してビックリしたことはあります。でもそこでオリジナルの名前を付けてしまえば、オリジナル・カクテルにしちゃって構わないのがカクテルのいい所でもあるのです。

 ケープ・コッダーは本来、クラッシュ’ド・アイスを詰め込むのですが、かなり面倒なので省いてしまいました(追記しました)。他にもガーニッシュ(garnish:飾りつけ)を省いてしまう場合もあります。家で作る場合には結構面倒で、他に使い道のない材料は眠らせてしまうのが勿体なくて購入に躊躇してしまいます(とはいえ、ガーニッシュも楽しいので進んで行うべきなのですが)。
 バーの楽しみのひとつに、(主にトロピカル系で)ガーニッシュの艶やかさで目を潤すというのもありますからね。こういう部分にも少し力をいれてみるとしますか(次回分では、コースターやコーディネイトにちょっと力点を置いてみました)。
2007.06.24 09:44 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


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