スポンサーサイト

Posted by 倖成卓志 on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Cocktail - 第21回 八十分間世界一周(Le tour du monde en quatre-vingt minutes)

Posted by 倖成卓志 on 25.2007 悠久のカクテル 2 comments 0 trackback
BOLS PepperMint(Green)


BOLS Peppermint - Green
 【ボルス・ペパーミント・グリーン】

 前回、Mint - Beer 【ミント・ビア】で使用したペパーミント・リキュール(緑)を使ったカクテルを、いくつか拾い出してみたいと思います。

 ・・・が、その前に、ちょっと説明が必要な部分があるので、それについて。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 まず呼称について。
 一般に「ペパーミント・リキュール」という呼び方をしますが、カクテル・ブックのレシピでは「クレーム・ド・ミント」「クレーム・ド・メンテ」「クレーム・ド・マント」という書き方をしているものもあります。
 時々、ラベルに「Peppermint Schnapps」と銘打ってあるものも見かけます。


Creme de 【クレーム・ド・~】 」というのは、フランス語です。
 フランスにおける「リキュール」の定義は、
「アルコール度数が15度以上、糖分(エキス分)が20%以上であること」

 そして、「Creme de ~」を名乗る条件は、上記の条件+「糖分がアルコール度数よりも上回っていること」となっています。

 この条件を満たした「リキュール」が「クレーム・ド・~」となっているので、例えば、
 桃(フランス語でPeche 【ペシェ】)のリキュール
 → 「Creme de Peche 【クレーム・ド・ペシェ】」。
 黒すぐり(フランス語でCassis 【カシス】)のリキュール
 → 「Creme de Cassis 【クレーム・ド・カシス】

 となります。


 「ミント(mint)」はフランス語では「menthe」で、フランス語で読めば「マント」。綴りをローマ字読みすると「メンテ」。これが、レシピによって微妙に表現が異なる理由ですね。

 もうひとつ、「Schnapps 【シュナップス】」というのは、元々はオランダ製ジンを指す言葉だったのですが、オランダのジンが度数の高いお酒であるということで「強い酒」の比喩に使われ、いつしかリキュールを指す言葉に変化していったものです。
 「Creme de ~」は、上記のように厳密な規定があるのですが、こちらはそういったものはありません。メーカーによって、リキュール、シュナップス、あるいはクレーム・ド・~の名称を、自由に使い分けているようです(ハイラム・ウォーカー社のリキュールは、Schnappsという言葉を使っています)。


 私のブログでのレシピでは「Creme de ~」の呼称を使います(例:Creme de Menthe)。こちらの方が規定が厳密で、主なメーカーで使われる表現だからです。
 ただし、日本語では「リキュール」を使います(例:ペパーミント・リキュール)。「Creme de ~」に該当しないものも存在することと、カタカナ表記にバラ付きがあること、日本語での表現はこちらの方が一般的だろうという理由からです。
 もちろん、メーカーが「Schnapps」という表現を使っていれば、そのまま流用します。


 最後に、ペパーミント・リキュールに「緑」と打ってあるのは、「白」も存在するからです。こちらはStinger 【スティンガー】 などに使われる、無色透明のペパーミント・リキュールです。ミントの味と香りを残しつつ、色づけされないので、それなりに重宝されているようです。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 解説の長いトンネルを抜けると、カクテルだった。グラスの底が緑になった。
 というわけで、ようやく本題。上記の解説は一度は書いておきたい内容だったので、ちょっと長めになってしまいました。でも今回は分割しません。久々に、長々と付き合っていただきます。


Mockingbird


Mockingbird 【モッキンバード】

 基酒:Tequila 【テキーラ】
 技法:シェーク
 度数:25度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Tequila 【テキーラ】 30ml
 Creme de Menthe 【ペパーミント・リキュール】 15ml
 Lime - Juice 【ライム・ジュース】 15ml

 「ものまねどり」という意味です。
 スズメ目マネシツグミ科の鳥で、メキシコ原産。他の鳥の鳴き声を真似することからこの名を付けられたということです。テキサス州の「州の鳥」で、アメリカでは各地で見られるとのこと。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 「ブルック=シールズが出てた『青い珊瑚礁、ブルー・ラグーン』って映画にちなんで作られたカクテルってあったよね? それ作って」
 とあるお客さんにこう言われて、「いやあ、一瞬困っちゃいましたよ」という思い出話をしてくれたバーテンダーさんがいました。

Aoi - Sangosyou


Aoi- Sangosyou 【青い珊瑚礁】

 基酒:Gin 【ジン】
 技法:シェーク
 度数:33度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Gin 【ジン】 2/3
 Creme de Menthe 【ペパーミント・リキュール】 1/3

 1950年、第2回オール・ジャパン・ドリンクス・コンクールでの優勝作。創作者は名古屋市の鹿野彦司氏。
 ブルック=シールズが主演女優を務めた映画『青い珊瑚礁 ~ The Blue Laggon』は、1980年の上映なので、このカクテルとは関係ないと思われます。もっとも、1948年にジーン=シモンズとドナルド=ハウストンの共演で、一度映画化されていますし、それ以前に原作(著者はヘンリー=ドヴィア=スタックプール)も存在しています。鹿野氏がどういう理由で名付けたのか分かりませんが、多分関係ないのではないかと(著者も作品もそれほど有名ではありません)。
 ちなみに、この時ブルック=シールズは第1回ゴールデン・ラズベリー賞の最低主演女優賞を頂いたほどの”駄作”なので、映画通によれば「ブルック=シールズを見たい、ただそれだけの映画」なのだそうです。
 もうひとつ、1980年に松田聖子さんが『青い珊瑚礁』という歌で人気を博しましたが、これもカクテルとは関係ありません。

 さて、

 映画『青い珊瑚礁』とカクテル「青い珊瑚礁」は、実は関係ない(と思われる)ということで、この時のお客さんの勘違いが、バーテンダーさんが困っちゃった内容その1。

 実はもうひとつ、先の注文の仕方をされると困っちゃうことがあるんです。

BlueLagoon


Blue - Lagoon 【ブルー・ラグーン】

 基酒:Vodka 【ウオツカ】
 技法:シェーク
 度数:24度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Vodka 【ウオツカ】 30ml
 Blue - Curaçao 【ブルー・キュラソー】 20ml
 Lemon - Juice 【レモン・ジュース】 20ml

 実は「ブルー・ラグーン」というカクテルがあるのです。”ド”が付きそうなぐらいマイナーなので、知らなくても構わない代物です。
 今回はマラスキーノ・チェリーしか飾っていませんが、オレンジやレモンのスライスを飾ったり、ソーダ水を加えてロング・スタイルにしたりもします。

 たまたまとはいえ、もちろん本人は気付くことなく、2つのまったく別々のカクテルの名前を挙げてしまっていたのですね。こういうことを発見・発掘するのも、カクテル探しの楽しみのひとつだったりもします。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


Caruso


Caruso 【カルーソー】

 基酒:Gin 【ジン】
 技法:ステア
 度数:29度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Gin 【ジン】 2/4
 Dry - Vermouth 【ドライ・ヴェルモット】 1/4
 Creme de Menthe 【ペパーミント・リキュール】 1/4

 19世紀末~20世紀初頭に活躍したイタリアのオペラ歌手、Enrico = Caruso 【エンリコ=カルーソー】にちなんで作られたカクテルです。ベルカント唱法という、イタリア伝統の発声法を使い、イタリアのオペラ界では史上最高のテノール歌手として語り継がれているそうです。レパートリーは、オペラだけでも60演目以上、歌は民謡からポピュラーまで幅広く500曲以上もあり、それらをレコードに次々に録音していったことでも有名です(人気歌手としては初めての行為だそうです)。オペラの演目の中では、『道化師』(Ruggiero = Leoncavallo 【ルッジェーロ・レオンカヴァッロ】作曲)を最も得意としていたそうです。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


Around the World


Around - the - World 【アラウンド・ザ・ワールド】

 基酒:Gin 【ジン】
 技法:シェーク
 度数:30度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Gin 【ジン】 4/6
 Creme de Menthe 【ペパーミント・リキュール】 1/6
 Pineapple - Juice 【パイナップル・ジュース】 1/6


 「世界一周」という意味です。パイナップル特有の酸味が、ミントの香りと絡まって、度数が高いわりには口当たりは爽やかです。
 世界初の世界一周は、教科書でも出てくる Ferdinand = Magellan 【フェルディナンド=マゼラン】一行で、1519年9月20日に出航し、1522年9月6日に帰還しています(マゼランは1521年4月27日にセブ島で戦死)。
 現在では、一ヶ月120万円ほどあれば世界の有名スポットを周ることができるようです。便利な時代になりました。


 -  ☆  -  ★  -  ☆  -  ★  -


 ミント(緑)ばかりがずらりと勢ぞろいしました。ミント・ビアを含む計5つ、これでミント・リキュール(緑)を使ったカクテルはほとんど網羅したようなものです(ブルー・ラグーンはミント系ではありませんね、念のため)。

 もちろん、他にないわけではありませんが、”少し前までなら”緑色といえばミント(緑)しかないようなもの”だった”ので、その中でもこれだけ押さえれば十分。ミントの香りが好きな方は、この中からどれか選んで試してみるのが良いかと思われます。

 もっとも”現在”では”少し前まで”とは違って、メロン・リキュール『Midori』というのがあるので、緑色のヴァリエーションは少し増えています。でも、まだこれに手を付ける気はありません。単に手持ちの『Midori』を使ったレシピが少なくて、なかなか買う気が起きないだけなのですけどね。
 それよりも、別の「緑色」の紹介が先ですね。できるだけ早く書きあげたいと思います。期待せずにお待ちください。



←ブログランキングです。ご協力お願いします。



↓ にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村 酒ブログへ

「ブログ・ルポ」評価ボタン(どれか押してもらえると嬉しいです)


スポンサーサイト

出ましたね?
ペパーミントグリーン♪

結構初期の頃からありますが一向に減る気配がありません(^▽^;)
「有名」という意味だけで【GET27】を購入しました。
これを使ったカクテルはある物のやっぱり減らないんですよね~(泣)
一時期はこれでオリジナルを作ってみたりしたんですが…(;´▽`A``
http://mappimode.blog26.fc2.com/blog-entry-60.html
2007.08.29 19:03 | URL | まっぴ~ #lavUoL4U [edit]
 確かに、全然減らない代物で、私もちょっと困っちゃいました。特に香りが強烈で、大量に飲むものでもないし。気軽に作れるのが「青い珊瑚礁」ぐらいしかないという。しかもジンの方が先に無くなってしまうんですね、ハイ。

 ちなみに「GET」は南仏生まれのリキュールなので、当然フランス語なので「ジェット」と読むんですけど、何故か日本では英語読みの「ゲッツ」で通ってますね。1796年生まれの長い歴史を持つ定番ものですね。セザンヌの絵にも描かれているそうです、見たことはありませんが。

 オリジナル・・・作りづらそう。色と香りが強すぎる。難問、難問。

2007.09.03 20:34 | URL | 倖成 #iqhSIKS2 [edit]


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://ktka.blog56.fc2.com/tb.php/207-a028431d

プロフィール

倖成卓志

Author:倖成卓志
 いざ、霊薬【エリクシル】を求めて・・・

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。