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「オリジナル・カクテル」というのは、何故作りたくなるのでしょうか。
1:新しいお酒を使う
これには、LATTE DI SUOCERA 【ラッテ・ディ・スゥオチェラ】 や、 BLAVOD 【ブラヴォド】 が該当しますね。
あるいは、メロン・リキュールのMIDORI 【ミドリ】や、BAYLEYS 【ベイリーズ】なんてのもこのあたりかと(ベイリーズは、日本では昨年辺りからCMで大々的に宣伝しているため、日本人の中には出来たばかりのリキュールだと思われる方もおられるでしょうが、1974年に作られた、意外と古いリキュールです)。
今までにないお酒、新しい味覚、感覚。何かと混ぜ合わせることによって、それまでに無かったさらに新しい味や、色合い、香りなどの組み合わせを見つけたいというものでしょうか。
2:新しい技法に挑戦
典型的なのは、名前だけは何度か出てきているNikolaschka 【ニコラシカ】。シェークもステアも、ビルドすらせずに、材料をそのまま飲み込んで頭をシェークさせる。
いいかげん、どんなものかお見せしておかないと怒られそうなので(誰に?)

こんな感じ。ブランデーを入れたグラスの上に、レモンと、砂糖を置きます。砂糖の両端をつまんで、砂糖を包み込みます。半月形になったそれを、口に咥えて、軽く噛みます。レモンの酸味と砂糖の甘みが口の中に迫ってきたところで、ブランデーを一気に口の中へ投入。つまり、口の中でブランデーとレモンと砂糖をブレンドするわけですね。
すんっごいバーでは、バーテンダーさんがカウンターから下りてきて、後ろから頭をつかまれて、頭まるごとシェークされます。めっちゃ酒に強い某知り合いさんが、これをやられて一発で酔いが回ったそうです。
誰だ、こんなの考え付いたの!?
古いところではSnow - Style 【スノー・スタイル】、Pousse - Cafe 【プース・カフェ】 、新しいものではCoral - Style 【コーラル・スタイル】などがあります(用語編にリンクしていますので、意味が分からない方はクリックを)。
これらは、それまでの技法に飽き足らず、新しい表現を求めてのものと思われます。
近頃では「Mixologist 【ミクソロジスト】」という言葉が出てきています。これは既存の果実酒などを用いず、フレッシュな果物や野菜を用いるスタイル。
イギリスでは10年ぐらい前から出現したもので、日本でも3〜4年ぐらい前から巷間に現れ始めました。基本的にメニューを用いず、例えば「お酒に強くないので、甘くて軽めの飲み物を」という注文に応じて、その場にある食材を利用して特製のカクテルを作り上げていく
・・・おしゃれで、これからも広まっていくスタイルだと思います。「ああ、今日のわたしのために作られたカクテルなんだ」って雰囲気にはなりますね。
でもこれ・・・メニューがないってだけでも不安なのに、自分が苦手とする食材(どうしてもダメで入れて欲しくないものはあらかじめ言っておくとしても、言うほどでもないけどあまり好きじゃないもの)が入っていたら、どうなんでしょう。まして、野菜を使うってことは、セロリとかハーヴとか、好き嫌いが出そうなものが含まれるわけで。うまく雰囲気作りが出来ればいいけど、失敗すれば「勝手に作って押し付けられた」なんてマイナス印象すら植え付けかねない危惧も。
まあ、今はまだ「流行」の段階なので、これから競争が厳しくなれば、その辺りの微妙な駆け引きの出来る本当の「ミクソロジスト」だけが生き残るでしょうから・・・しばらく見守りましょうか。
3:新しい組み合わせ
これが一番、ホーム・バーで創作しやすいパターンでしょうね。
例えばラム・ベースのカクテルをジン・ベースにしてみるとか、レモン・ジュースの代わりにライム・ジュースを入れてみる。比率を変えてみる。砂糖を加える、蜂蜜を入れてみる。グレナディン・シロップを使って赤く染めてみたり、別の飲み物を少しだけ加えてみる、などなど。
私のオリジナル・カクテル、Kannou - Ryouiki 【官能領域】(制作当初の Sensual - Area 【センシュアル・エリア】 から改題しました。データベースではどちらからでも検索できます)も、これに該当します。
Bacardi 【バカルディ】も、自社のラムを売り込むためにDaiquiri 【ダイキリ】の砂糖をグレナディン・シロップに変えたものなので、同様ですね。
「自分だけのカクテル」への欲求。
ある程度カクテルの世界に興味を持って、他人任せ的な定番カクテルだけでは満足できずに、「もっと自分好みの」あるいは「自分が『作り出した』」カクテルが欲しくて、挑戦していく。
絵を見て、自分でも描いてみたい。小説を読んで、自分でも書いてみたい。そういうものかも知れませんね。
さて、今回は1と3です。カンパリは、イタリアではすでに「前からある」リキュールですが、日本ではバブル期の頃に入ってきた、比較的新しいリキュール。その上、カクテルとしての使われ方がまだまだ乏しいという印象があります。そして、新しい組み合わせへの挑戦。
今回は、(5)で様々なやり方を試しているうちに、思いついたことがありました。
チョコレート
これなら、なんとかいけるんじゃないかな?

Mint - Chololate - Another - One 【ミント・チョコレート・アナザー・ワン】
基酒:Rum 【ラム】
技法:シェーク
度数:27.5度
グラス:カクテル・グラス
レシピ
Rum 【ラム】 3/8
Crème de Cacao (Brown) 【カカオ・リキュール(茶)】 3/8
Campari 【カンパリ】 1/8
Crème de Menthe (White) 【ミント・リキュール(白)】 1/8
名前が思い浮かばないので、「もうひとつのミント・チョコレート」。
ミントの馥郁たる香りと、甘く切ないラム&チョコレート、そしてかすかに広がる大人の苦味。
ミントの香りと交錯するように、カンパリの苦味がピリピリと襲ってくる感じ。苦味は抑え気味になっていますし、ミントの香りはこれでもけっこう強いので、カンパリ好きでハーヴがあまり好みでない場合には、ミントの比率をもう少し下げ、カンパリをもう少し足しても大丈夫です。
もうひとつ、

Amai - Wana 【甘い罠】
基酒:Liqueur 【リキュール】
技法:シェーク
度数:23度
グラス:カクテル・グラス
レシピ
Crème de Cacao (Brown) 【カカオ・リキュール(茶)】 1/2
Campari 【カンパリ】 1/4
Crème de Cassis 【カシス・リキュール】 1/4
Syrup de Grenadine 【グレナディン・シロップ】 2tsps.
生クリーム 適量
リキュール3種類をシェークしたら、グレナディン・シロップを沈めておいたグラスへそっと注ぎ込む。最後に生クリームをフロートさせてできあがり。
画質が悪いので分かりにくいかと思いますが、下から赤、赤茶、白の三層構造になります。生クリーム、苦みのまとわりついたカシス入りチョコレート、最後はグレナディンという、甘+やや苦・甘+やや酸・甘という味覚のトリプル・コラボレーション・・・のはずが、後になってカンパリの苦味が一瞬ぶり返してきますのでもう一度びっくり。
出来としては、やや不満。カンパリが強烈すぎます。シャルトリューズの黄色と合わせてみても面白かったかも。
順番は後先になりますが、次回の「カクテルのアトリエ(7)」においてカンパリが相当にくせっけの強いリキュールであることが分かるので、もっと個性が「強すぎる」リキュールと合わせたほうがいいかも知れませんね。
まあ、今回は「チョコレート」というヒントを見つけて、そこに主眼を置いたので、これ以上は突っ込まないということで。ちなみに次回の「(7)」はオリジナルを作るわけじゃありません。
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shinya
昔ニコラシカを飲んでて、
噛み切ったつもりのレモンが喉に詰まって
長いこと悶絶した記憶がありますw
好きといえば好きなんですけど、
トラウマカクテルの一つですね、コレ…
噛み切ったつもりのレモンが喉に詰まって
長いこと悶絶した記憶がありますw
好きといえば好きなんですけど、
トラウマカクテルの一つですね、コレ…
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