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Whisky その1- ジョニーおじいさん

Posted by 倖成卓志 on 17.2006 至福のウィスキー 0 comments 0 trackback
 私はブランド名を意識的に避ける傾向にある。その理由についてはいずれ。

 Whisky を本気で飲み始めたのは、実を言えばほんの3年ほど前。それまでは「やたらと値が高い」「やたらと度数が高い」「大人の(というかオジサンの)飲み物」という偏見があったわけでして。それを打ち破ったのが、現在行きつけの店。名前は出しませんが。
 それまでカクテル、ワイン派だった私が初めてその店に入って、日本酒主体な感じの店(というよりは、玄関入ってすぐの居間に、とりあえずカウンターとテーブルとが置かれている感じの、バーでも居酒屋でもないような雰囲気ですけどね)なのに、カウンターの一角にはウィスキーの瓶が並んでいて。軽くビールをあおりながら、「強いカクテルが好きなんですよ」なんて会話をしながら、
「ウィスキーはバーボン派? スコッチ派?」
「いや、実を言うと飲んだことないんで」
「うーん、バーボンだと、これかな?」
 と、勧められたのが Wild Turkey 【ワイルド・ターキー】
「バーボンにしては、ガッツリくるでしょ?」
「ん。『バーボンにしては』ってことは、スコッチの方がクセが強いってこと?」
「まあ、そうですね」
「あれはスコッチですよね?」
 目線の先は、透明の瓶に黒い帯と、シルクハットのオジサンが描かれたラベルの JOHNNIE WALKER BLACK LABEL 【ジョニー・ウォーカー・ブラック・ラベル】
「ジョニ黒ね」
「昔は高級品とかで、『サザ○さん』にも出てたね」
「今は安い。でも、ウマいのは変わらない」
「じゃあ、ストレートで」
 普段なら絶対に頼まない。
 ブランドは評判が高いということは、別の言い方をすれば一番人気があるわけで、もう少し言えば万人向けで、平均的。嫌な言い方をすれば、強烈な個性がない。実は同じ理由で、ある種のワインを飲まないのですが、それはまた別の機会に。
 で、初のジョニ黒の評価は。
「クセは強くないけど、腰がしっかりしていて、安心できる。一見するとどこにでもいるオジサンで、派手でもないし力強くもないんだけど、いざと言うときには落ち着き払っていて頼りになる人。そんな感じかな」
「変わったたとえ方をするねえ」
 歴史や経営学などが好きなせいか、酒を人にたとえる傾向があるようで。
 というわけで、今回は初の Scotch 【スコッチ】 。

JOHNNIE WALKER


 途中でも書きましたけど、昔は高級品の代名詞で、「ジョニ黒」といえば憧れの舶来品。漫画『サザ○さん』(著作権の関係で伏字にしますが)でも、カ○オが誤って父のジョニ黒の瓶を割ってしまい、家出を決意するというシーンもあり(実は中身はお茶というオチ)。

 由来をば。
 1820年。John Walker 【ジョン=ウォーカー】 という人がスコットランドの Kilmarnock 【キルマーノック】 地方の雑貨屋を手に入れ、そこで酒の販売を始めたのが最初とか。息子・アレクサンダー=ウォーカーの代になってウィスキーのブレンドが可能になり、その息子であるアレキサンダー2世が祖父をしのんで、祖父の愛称だった Johnnie 【ジョニー】 を名付けたという。なので、会社名も John Walker & Suns 【ジョン・ウォーカー&サンズ】 と、あくまでも John Walker あっての現在があると意識しているようですね。
 あのステッキのオジサンは、正式には「Striding Man 【ストライディングマン】 (闊歩する人)」というそうです。当時一流のイラストレーターだったトム・ブラウンという人に描いてもらったのだそうで。これってひょっとしなくても、Walker (歩く人) と掛けたジョーク?


 最初にごめんなさい。現在デジカメがないので、文章だけです。(もっとも、ほとんどが手元にはないのですが)

 JOHNNIE WALKER RED LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・レッド・ラベル】

  通称、「ジョニ赤」。今では何と、コンビニやスーパーでも手に入る代物。量販店で、さらに特売などを狙えば1000円弱で手に入れることも可能。品質は決して劣るものではないので(なにせ8年熟成ですからね)、まだウィスキーを飲んだことがない、という方にお勧め。


JOHNNIE WALKER BLACK LABEL  
  【ジョニー・ウォーカー・ブラック・ラベル】

 おなじみ、「ジョニ黒」。こちらは12年熟成させたもの。味にグッと落ち着きが入っているが、強すぎるということはないと思う。私は当初、ストレート(ウィスキーの場合、正式にはニート 【neat】(「直に」の意味)というのですが)で飲んでいましたが、水割りでも香りが立って美味しいですよ。


 JOHNNIE WALKER Swing
  【ジョニー・ウォーカー・スウィング】

 何故か”古酒”に分類されているのを見ました。アレクサンダー2世の作り上げたモルトで、店頭よりもむしろオークションで取引されているみたいです(実はよく知らない)。


 JOHNNIE WALKER GREEN LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・グリーン・ラベル】

 こちらは15年熟成。実はそれ以上に驚きなのが、何と Vatted Malt 【ヴァテッド・モルト】 であることを前面に押し出しているのです。
 簡単に言えば、Single Malt 【シングル・モルト】 は、大麦麦芽だけで、同一の蒸留所で作ったお酒。
 Blended 【ブレンデッド】 は、モルト+グレーン(とうもろこし主体で、大麦などを混ぜたお酒)。
 で、Vatted Malt【ヴァテッド・モルト】 (またはBlended Malt 【ブレンデッド・モルト】 )というのはモルト+モルト。しかも他の蒸留所のモルトも使う。これは新しい試みで、ちょっと古い本には載ってませんが、個性の強いモルト同士が共存するわけで、味わう楽しみが増えたといえるでしょうね。


 JOHNNIE WALKER GOLD LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・ゴールド・ラベル】

 18年熟成です。この辺りになるとさすがに「高級品」の片鱗を見せ始める値段になってきます。なのでまだ飲んでいません。色も琥珀色から茶金に変わってきています。この品はアレクサンダー2世の幻のレシピを再現させたものらしいです。


 JOHNNIE WALKER 1820
  【ジョニー・ウォーカー 1820】

 もう、分かりますね? 1820年とは、ジョン・ウォーカーが雑貨屋を手にした年です。ウィスキーのブレンドが法律上可能になったのは1860年で、赤と黒が世に出たのは1909年ですから、本来、1820年はウィスキーとは直接は関係ないのですが、それを名前に出す辺り、ジョンへの尊崇はただならないものを感じますね。
 これも店頭ではなかなか見ないですね。帯が白だったのは覚えているのですが。


 JOHNNIE WALKER BLUE LABEL
  【ジョニー・ウォーカー・ブルー・ラベル】

 最高級。秘蔵の古酒をブレンドし、19世紀当初の瓶を再現させて作り上げたもの。
 JOHNNIE WALKERR は Blended Whiskey 【ブレンデッド・ウィスキー】 で、主に使われているモルトは、Speyside 【スペイサイド】地方 の Cardhu 【カードゥ】 12年、Mortlach 【モートラック】 、 Highland 【ハイランド】 地方の Royal Lochnagar 【ロィヤル・ロッホナガー】 など数十種類も入っていると言われています。 
 このブルー・ラベルの凄い点は、オウフタートゥール蒸溜所の1923年もののモルトがブレンドされているということなのです。ここは Lowland 【ローランド】 の Fife 【ファイフ】 地方、 Kirkcaldy 【カークカルディ】 にあったもので、1845年に創業、1927年に閉鎖してしまった、今では幻の蒸留所ということ。Kirkcaldy は Robert Adam【ロバート・アダム】 の名前の故郷だよ、と言われて「えっ、ケンウッドハウスの?」と思った人は建築の好きな方ですね・・・まあ、それはさておいて。
 実はオウフタートゥール蒸留所の情報はこれだけ。最初「今はなき蒸留所」などという曖昧なデータから、何とかかろうじてこの名前にたどり着きました。でも、80年も前に閉鎖してしまったこの蒸留所から、どのようなモルトあるいはブレンデッドが出たのかも知らないのです。基本的にネットでは情報を引かないので(曖昧な情報が多すぎるので、参照程度に見る程度ですね)、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、情報募集中。


 で、
 数十種類ものモルトがブレンドされている。しっかりと熟成されている。そして何よりも、生き残っている。世界一の売上高を誇っている(ちなみに第二位はJ&Bです)。
 ジョニ黒は決して過去の遺物でもなんでもなく、誇り高き伝統の結晶なのです。
「いまどき、ジョニ黒?」
 などと言われたら、こう言い返しましょう。
「ジョニ黒を飲まずして、ウィスキーを語るな!」



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