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タリスカーはそこにある

Posted by 倖成卓志 on 15.2008 言いたい放題 0 comments 0 trackback

TaliskerPostcard

 以前に紹介したTAKLISKER SQUARE(http://www.talisker.jp/)で、クイズの全問正解者に送られるポストカードが、届きました。

 5枚1組。
 おそらくはPortree 【ポートリー】 の港、東岸にあるKilt Rock 【キルト・ロック】 などなど。
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 こういった写真や、あるいはTVのドキュメンタリー番組を見るにつけ、思うことは、

「やっぱり違う場所なのだなぁ」

 日本人が日本で想像しているスコットランドの風景と、実際のスコットランドの風景との違いを感じさせてくれるものは、ひとつやふたつではなく、全部ということです。
 そこにいる人たちの言語、思想、建物の色使い、家の並び、土地の形状、水の色、山河の様子。そして,、実際にその場に立たなければ分からないであろう気温、湿度、風の香り、土を踏みしめる感触、人々の表情や仕草、そういった諸々。


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 『HOW TO WRITE BEST SELLING FICTION』(原作:Dean.R.Koontz 【ディーン=R=クーンツ】。邦題『ベストセラー小説の書き方』。朝日文庫。訳:大出健)の、「第9章 背景描写(バックグラウンド)」の中で著者は、


 わたしがペンネームで出した作品に、日本の京都を舞台としたものがある。日本を訪れた経験のないわたしは、日本の都市の日常生活に関する情報は、間接的資料にたよらざるをえなかった。日本料理、食事の作法、音楽、芸術、夜の社交、習慣、風習、医療、建築、その他もろもろのことがらについて知る必要があったわけだが、
 ~中略~
 ジャンル小説の場合は、外国人を描くとき、言語のちがうちょっと変わった習慣を持った同国人として描くというあやまちをよく犯す。が、一般小説の場合、外国文化のうわべだけを見てやりすごすようでは、とうてい多くの読者を得ることはできない。
 旅行ガイドからは、登場人物が食事をするレストランの名前と種類、ホテル、タクシー料金、劇場、美術館などの情報、そして京都の持ち味を最大限に生かしてアクション・シーンを設定できる歓楽街の情報などを収集した。全ページに目を通したものはなかったが、細かいことがらがでてくるたびに、それぞれ参考にした。


 ここはブログで、小説よりもエッセイに近い感じなので、あまり事細かには書いていませんが、たとえばウィスキーの蒸留所やウィスキーそのものについて書くときも、単に蒸留所の場所や歴史、創業者のことだけではなく、蒸留所のある国の経済、歴史、宗教、特産品なども調べています。もっと細かくいえば、一般家庭の食事風景とか、日本とは違う子育ての感覚とか、売り買いでのちょっとした会話のやりとり、などなど。
 そういったものを見つけると、これはやはり日本とは言葉だけでなく、習慣のまるで異なる国の出来事なのだな、と思わされます。

 そして、ほんのちょっとしたことが気になるものです。


 たとえば、キリスト教教会でワインやビールを作っている、と言われるとどこか違和感を覚えるという人もいるでしょう。

 日本でも神社では「お神酒 [おみき]」がありますが、あくまでも神にお供えし、その上でお供え物を頂くという形で飲みます。お寺では五戒というものがあって、「不殺生戒」(生き物を殺すな)「不偸盗戒」(盗みをするな)「不邪姪戒」(淫らな行為をするな)「不妄語戒」(嘘をつくな)「不飲酒戒」(酒を飲むな)とあって、禁止されているのですが、中には破戒する者もいるようで、「般若湯 [はんにゃとう]」 という隠語が存在しています(つまり、「般若湯」という薬を飲んでいるのであって、酒は飲んではいないと言い訳するのですね)。
 しかし教会のそれは、ただ単に飲んでいるというのではなく、自ら造っているという点が大いに異なります。ワインは「キリストの血」などと呼ばれたりします。タブー視されるどこか、むしろ重視されています(ただし飲酒自体に関しては、宗派により厳しく制限さえているところもあります)。
 ベルギー・ビールのDUVEL 【デュヴェル】 は、マレツ修道院で飲むことができる(Beer - その8 悪魔が来りて泡を吹く)という話などは、日本の(というか仏教の)常識に捕らわれていると不思議に思えるのですが、それを振り払って、素直に「そうか、そういうものなのか」と感じることが大切だと思います。


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 ポスト・カード1組から、話が少々飛躍してしまいました。
 英語を話すことができればすなわち国際人だと思っている人がいるようですが(あるいはフランス語が話せればフランス通であるかのごとく)、そうではなく、異国を単に「面白い異文化」と思わず、そこにあるものを理解すること、理解しようとすること、これが国際人としてのスタート時点だと思います。
 ウィスキーも、ビールも、ワインも、ブランデーも、リキュールも、そしてカクテルも、ただ飲んで酔っ払うためだけの、異国のちょっと変わった代物というだけではなく、それを作った人々、支える人々、飲む人々、楽しむ人々のことを少しでも多く知りたいと思っています。そして、ここを通じてその一端でも知らせることができ、少しでも興味を持っていただけるのならこれまた楽しいものです。

 さて、次はどの国の、どの酒を嗜もうか。

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