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Cocktail - 第30回 王者の贈り物(The Gift of the Prince)(その3)

Posted by 倖成卓志 on 07.2008 悠久のカクテル 0 comments 0 trackback
 1707年。スコットランドが、「グレートブリテン王国」として合併されると、スコットランドの伝統であったバグパイプやキルトが禁止されます。また、「クラン」という氏族制度も解体されてしまいます。
 
Scotch - Kilt

Scotch - Kilt 【スコッチ・キルト】

 基酒:Scotch 【スコッチ・ウィスキー】
 技法:ステア
 度数:39度
 グラス:カクテル・グラス

 レシピ
 Scotch 【スコッチ】 1/2
 Drambuie 【ドランブイ】 1/2
 Orange - Bitters 【オレンジ・ビターズ】 2dashes.
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 「キルト」というのは、スコットランドの伝統衣装で、スカートのような形をしたものです。スコットランドの現地語であるゲール語では「Feileadh 【フェーリア】」といいます。
 たいていは格子模様のタータンで(ゲール語では「breacan 【ブレアカン】」)、男性がこの衣装をまとって踊る姿の映像を見たことがある人もいることでしょう。元々は、男性だけの衣装だったのですが、スコットランドの伝統衣装や芸能などが解禁されて公の場でも使用できるようになると、女性もまとうようになりました。
 ちなみに、前イギリス首相のトニー=ブレア氏(トニーは愛称。正式にはAnthony Charles Lynton Blair 【アンソニー=チャールズ=リントン=ブレア】)はスコットランド・エディンバラの出身です。彼は1999年にスコットランド議会を復興させます。選出された議員たちを集め、仮議事堂でこのことを宣言したのですが、この時に議員たちが胸に付けていた白薔薇について、日本ではまるで注目されていませんでした。もちろん、重要な意味を持っていました。かつてボニー=プリンス=チャーリーを支援していたジャコバイドの象徴、それこそが白薔薇だったのです。また、ブレア氏は首相退陣後にカトリックへ改宗しました。その理由は・・・もう分かりますね。
 ちなみに、スコットランド議事堂は2004年に完成しました。
 スコットランドが大きく変わる日も近いのかも知れません。

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 余談:
 ラフロイグ蒸留所ではゲール語で会話をしているようです。伝統を意識してのことです。
 また、スコットランドのウィスキーには、ゲール語由来の言葉が多く、有名なところでは、ARDBEG 【アードベッグ】(小さな岬)、BOWMORE 【ボウモア】(大きな岩礁)、CAOL ILA 【カ・リラ】(アイラ海峡)、GLENFIDDICH 【グレンフィディック】(鹿の谷。名称に多く使われる「Gren」とは「谷」の意)、THE MACALLAN 【ザ・マッカラン】(聖コロンバの丘を意味する「マ・コラム」が変化したもの)、ROYAL LOCHNAGAR 【ロイヤル・ロッホナガー】(岩の露出した湖)、GLENMORANGIE 【グレンモーレンジ】(大いなる静寂の谷間)、などなど。



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 ドランブイを使ったカクテルとして最も有名なのは、前回挙げたラスティ・ネイルですね。ラスティ・ネイルを知ってからドランブイを知ったというパターンが多いようです。近頃は酒販店や輸入食料品店でドランブイをよく見かけるようになったので、ドランブイの存在を知ったけどこれが何なのか分からないというパターンも出てきているようです。
 カクテルブックでも、ドランブイというとこの2つぐらいしかありませんね。しかも、スコッチ・キルトの場合はオレンジ・ビターズを使うのと、ステアにするだけで基本の割合は変わっていません。
 他には、これをウィスキーと断じて、ソーダ水割り、水割り、オレンジ・ビターズの代わりにレモン・ジュースを1dash.ほど足す、などがありますがそれほどヴァリエーションは多くないでしょう。
 もっとも、メジャーどころでなくてよいのならまだ3つほどあるのですが、それは次回に。


 カクテルは、その基本となる基酒や、あるいは副材料を変えていくと、まったく別のものになっていきます。

 1.まずは、ラスティ・ネイルのドランブイをアマレットに変えてみましょう。

   アマレットとは、杏(あんず、アプリコット)の核を使い、しかしアーモンドのような香りがするというリキュールで、四角瓶の「アマレット・ディ・サローノ」があまりにも有名です。現在ではイタリアのディ・サローノ社だけでなく他のリキュール・メーカーでも作っています。

God - Father 【ゴッド・ファーザー】

 基酒:Scotch 【スコッチ・ウィスキー】
 技法:ビルド
 度数:36度
 グラス:オールド・ファッションド・グラス

 レシピ
 Scotch 【スコッチ】 45ml
 [Di Saronno]Amaretto 【[ディ・サローノ] アマレット】 15ml

 カトリックにおける名付け親、あるいはマフィアなどの黒幕という意味です。
 アメリカの小説家、Mario Puzo 【マリオ=プーゾ】の代表作で、1972年に映画化されました。アメリカにおけるイタリア系アフィアの物語で、この映画にちなんで作られたカクテルということです。
 イタリア系なので、イタリアのディ・サローノ社のアマレットなんですね。
 ちなみに、IBA(国際バーテンダー協会)のレシピでは、7:3になっています。


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 2.このベースをブランデーに変えると、名前がこう変わります。

Flench - Connection 【フレンチ・コネクション】

 基酒:Brandy 【ブランデー】
 技法:ビルド
 度数:36度
 グラス:オールド・ファッションド・グラス

 レシピ
 Brandy 【ブランデー】 45ml
 [Di Saronno]Amaretto 【[ディ・サローノ] アマレット】 15ml

 フレンチ・コネクションとは、アメリカとフランスを行き来している、麻薬や武器などの密売組織のことです。ゴッド・ファーザーと同じようにマフィアのネーミングですが、フランスのブランデーを使っているのでこの名前になったのでしょう。
 こちらも、IBAでは1:1になっています。アマレットのクセの強さが気にならない、むしろ好きだという方はこちらで注文してみるのもいいでしょう。


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 ドランブイというより、ラスティ・ネイルの組み合わせを変えていくとこうなりますという、しかしすべて有名どころのカクテルたちです。しかもラスティ・ネイルとスコッチ・キルトは、ミモザとバックス・フィズの関係と同様、(ほぼ)同じ材料なのにビルドからステアに変えてグラスを変えただけで名称が違うという間柄となっています。
 これを「使う材料が変わるだけで、名前まで変わるのか。いちいち覚えるのが面倒だ」と思うか、「使う材料を変えたから、名前を変えたのか。どういう意味が込められているのだろう」と思うかはお任せしますが、私としては後者を願いたいですね。
 「ドランブイを使ったカクテルって無いよね」という意見は何度か目にしたり耳にしたことがあるので、レシピさえあればバーで飲めそうなカクテルをもう少し紹介したいと思います。




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