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Cocktail - 第37回 The Old Man and the Caribbean Sea(老人とカリブ海)

Posted by 倖成卓志 on 22.2009 悠久のカクテル 0 comments 3 trackback
「わがダイキリはフロリディータで、わがモヒートはボデギータで」

Mojito

Mojito 【モヒート】

 基酒:Rum 【ラム】
 技法:ステア
 度数:20度
 グラス:ハイボール・グラス

 レシピ
 Rum 【ラム】 45ml
 Soda 【ソーダ水】 適量
 ライム 1/2個
 砂糖 適量
 ミントの葉 適量

  -    Ψ    -    Φ    -    Ψ    - 


 強烈に暑い夏に、清涼感溢れるカクテルのひとつです。

 「モヒート」です。モジート、じゃありません。スペイン語で「J」は、英語の「H」の発音になるからです。

 さて、冒頭の言葉はErnest Miller Hemingway【アーネスト=ミラー=ヘミングウェイ】が言ったものです。一般には、『老人と海』や『武器よさらば』などで知られる文豪です。元々、裕福な家庭に生まれたので、狩りや釣りを趣味としていたのですが、陸軍兵士として参加した第一次世界大戦の後には新聞社に勤め、『日はまた昇る』や『武器よさらば』を書いていました。その後、キューバに渡って執筆作業に専念します。この時、それまで見たこともないようなカクテルと出会ったのです。その時の感動から生まれたのが冒頭の言葉なのです。

 ヘミングウェイがキューバの首都 La Habana(英語読み:ハバナ。スペイン語読み:ラ・アバナ)に移り住んだのは1940年のことでした。

 「ボデギータ」というのは、ハバナの中央にあるカテドラル広場のすぐ近く、エンペドラド通りにある「LA BODEGUITA DEL MEDIO 【ラ・ボデギータ・デル・メディオ】」という酒場のことです。この酒場の様子は動画と写真で見たことがあるのですが、バーというよりは大衆食堂といった感じです。ヘミングウェイやそのほかの有名人の写真が壁一面、所狭しと飾られてます。日本のサイン色紙みたく。そして、ときおりバンドが現れて、生演奏を聴けるようです。
 ここで飲んだ「モヒート」に感動したのでしょうね。

 余談で、もうひとつ。
 「LA FLORIDIANA 【ラ・フロリディータ】」はオビスポ通りにあるお店です。こちらはボデギータに比べると、シックな雰囲気で、バーというよりはレストランといった感じです。ここにはヘミングウェイの上半身の銅像が置いてあるので、写真では見たことがあるのですが、もしもハバナに行く機会があれば直に見てみたいものです。
 ここはDaiquiri 【ダイキリ】、それもフローズン・スタイルのものが有名です。ヘミングウェイが砂糖抜きの、しかもダブル(二倍。スペイン語ではDoble 【ドブレ】)のものを好んだのとされていて、これは「ヘミングウェイ・ダイキリ」とか、パパ・ヘミングウェイの愛称があったことから「パパ・ドブレ」などと呼ばれることもあります。『Islands in the Stream(海流の中の島々 )』の中でも、主人公のトマスがフロリディータでこの「砂糖抜き」を何杯も飲むシーンが描かれているほどです。相当、気に行ったのでしょう。

  -    Ψ    -    Φ    -    Ψ    - 


 さて、モヒートです。
 使いたいラムについても一言あるのですが、それは次回に。

 今回は、作り方を簡単に。キューバ流で。

 まず、砂糖をドバドバっと入れて、
Making Mojito1

 ライム・ジュース、もしライムがあまり好みでなかったらソーダ水でOK。これで砂糖を溶かしたら、
Making Mojito2

 ミントの葉を適当にポポイのポイポイポイッ、と
Making Mojito3

 ザクザク潰したら、ソーダ水をドドドーーッと、 
Making Mojito4

 おしまい。手間じゃなければ、ライムのスライスとかミントの葉を飾ってもよし。
Mojito

 ホワイトとはいえコクのあるラムも、ミントの爽快感とソーダの清涼感が一緒になると、一気に飲み干せるから不思議。激しく暑い日であれば、氷のかたまりをドッカンドッカン放り込んでもよし。アンゴスチュラ・ビターズを入れるとイケる、なんて情報もあったので試したら、かすかに苦くて刺激的。苦いのにうっとうしくない。

 で、キューバのバーでモヒートを作る様子を映している動画の視聴者コメント欄に、英語で「ハハハ、こんなのモヒートじゃねえ」というようなことが書いてあって、その下にスペイン語で「モヒートはキューバ生まれですが、なにか?」。

 英語(アメリカ?)の言うモヒートがどういうものを表しているのか分かりませんが、キューバのモヒートはだいだい上で書いたみたいな感じです。
「なによ、ドバドバとかポイポイとか、ドドドーーって。なんていいかげんなの。キッチリしなさいよ! イライラするの」
 几帳面な人にはそう言われそうですが、きっちり分量を量るというよりは、本当に勢い任せで一気に作ってサッサと出して、一気に飲んでもらう感じ。変なたとえかも知れませんが、「暑い、暑い」と疲れた様子で訪れた客に、冷蔵庫から冷やした麦茶をサッと取りだして、グラスに一気に注いで氷をドカッと放り込んで、サッと出す感じ。茶道のように、ひとつひとつの行動にきっちり手間暇かける方法もあるけれど、旨くて爽快ならどれでいいじゃないか、という感じ。
 
 英語の人の言い分は、たぶんシェーク・スタイルかと。シェーカーに潰したミントの葉と、砂糖と、ライムのジュースを入れて、シェークしたらグラスへ注いで、ミントで飾る。そういう方法もあるからです。
 まあ、スペイン語の人の書くように、このやり方が「キューバ」流。実際、ボデギータも傍目には大雑把な感じで作り上げているようです。砂糖はレモンで溶かしているようですから、基本というものがあるのかと思えるほど、本当に何をしてもOKという感じのカクテルです。

  -    Ψ    -    Φ    -    Ψ    - 


 「・・・で、”モ”って何?」
 「はい?」
 「ヒートは『熱い』ってのは分かるけど、モって何?」
 モヒートの「ヒート」を、熱いという意味の英語「heat」だと思っていた人の質問。
 いやいや、違うって。
 モヒートの「Moji」は、元々は「Mojo」です。これはヴォドゥン(ブードゥー教)で「魔法」とか「魔力のこもったお守り」などを意味する言葉です。「モヒート」の命名はバカルディ社とされています。魔法の飲み物、というような意味でしょうか。

 現在の日本では、ここにパインとかパパイアなどの南国系フルーツを入れるところもあるようです。ホワイト・ラムがそれほど人気のないせいか、ベースを別のリキュール類にしているバーもあるようです。
 いずれにせよ、うだるような暑い最中に、ダラダラと汗をかきながら、それを吹っ飛ばすように一気に呷っちゃいましょう。

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